【投資家FILE】ウォーレン・バフェット。一貫した銘柄選定で富を築いた賢人

スポンサーリンク

オマハの賢人ウォーレン・バフェット

 

アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェットはどのように富を築いたのか。

 

長者番付の常連

毎年フォーブスが発表する世界長者番付において、つねに上位3位までランクインする顔ぶれがあります。

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)

ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)

アマンシオ・オルテガ(インディテックス創業者)

彼らの資産は600億ドル(6兆円以上)を超えています。

多くの大富豪と呼ばれる人たちは自ら会社を立ち上げ、その会社を大きく成長させることで富豪への道を登ってきました。

つねに世界長者番付1位のビル・ゲイツはもちろん、Amazon創業者のジェフ・ベゾス。Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ。オラクルのラリー・エリソンなどを見れば、起業がお金持ちへの近道だとわかります。

しかしバフェットのスタートは違います。世界的な飲料メーカーであるコカ・コーラやカード会社のアメリカン・エキスプレスなどへの株投資によって成功、大富豪の道を登ります。

株投資での成功により、投資で得た資金を使い企業買収も行っています。彼が会長兼CEOを勤めるバークシャー・ハサウェイは世界最大の投資持株会社です。

バフェットの会社バークシャーはいくつもの企業を買収していますが、彼は経営者ではなくあくまでも投資家です。

その投資スタイルは優良企業の株を安く買い、長期保有を継続するという株投資の教科書的なスタイルです。

 

バフェットの経歴

1930年、ネブラスカ州オマハに生まれます。ウォーレン・エドワード・バフェットがフルネームです。

バフェットは幼い頃からビジネスの才がありました。

6本入り25セントのコーラを購入して、それをバラ売りしました。1本5セントで売り、6本入りのまま売るよりも5セント多く利益を得ていたといいます。

また子どものころから新聞配達などのアルバイトも行っていました。

はじめての株投資は11歳。父親が証券会社を営んでいたこともあり、バフェットは姉と共同でシティ・サービスという企業の株を1株38ドルで3株購入します。

その後、シティ株は27ドルまで下落しましたが、値を戻し40ドルまで上昇しました。バフェットはここでシティ株を売却しました。

しかしその後もシティ・サービスの株は上昇を続け、200ドルの値をつけました。

この経験はバフェットに忍耐という言葉を学ばせ、優良企業の株は長期保有するという現在のスタイルを作り上げる切っ掛けとなりました。

高校生のときには中古のピンボールを1台25ドルで購入し、それを店舗において利益を稼ぐ商売を成功させました。

その後、この事業を1200ドルで売却。額は小さいながらもしっかりとしたビジネスを行っています。

コロンビア大学でバフェットは、彼の師匠的な存在になる『賢明なる投資家』の著者であるベンジャミン・グレアムに師事し、投資について学びます。

ベンジャミングレアム バリュー投資

 

この出会いがバフェットの投資学を強固なものにしています。

大学卒業後はウォール街では働かず、故郷オマハに戻り父親の証券会社で仕事をし、株式ブローカーとして頭角を表していきます。

バフェット・アソシエイツという投資のパートナーシップを作り、家族や友人から資金を集め運用を行っていきます。パートナーシップはその後も複数作られます。

1959年。チャーリー・マンガーと出会います。

チャーリーマンガー バークシャー

出典:チャーリー・マンガー – Wikipedia

 

マンガーはバフェットのパートナーとなりバフェットを支えていきます。もっと言えば、バフェットの半分といってもいいぐらいの存在となります。

のちに彼はバークシャーの副会長となる人物です。

バフェットは運用資産が増えたことで複数あったパートナーシップを統合します。

そして現在のバークシャーの元である、繊維会社であったバークシャー・ハサウェイ株をパートナーシップを通じて過半数近くまで購入します。

バフェットはバークシャー社の経営立て直しを図ると同時に、ウォルト・ディズニー株や、現在のバフェットのポートフォリオの一角を占めるアメリカン・エキスプレス株を購入していきます。

1980年代になり経営再建を目指していたバークシャーの繊維部門の再建を断念します。

バークシャーは社名をそのままに、投資会社の姿で続いていきます。

現在のバークシャーは世界最大の持株会社となっています。

よくいわれている「バフェット銘柄」といえば、

  • コカ・コーラ
  • ウェズル・ファーゴ
  • アメリカン・エキスプレス
  • IBM

これらがビック4とされていますが、最近はケチャップで有名なクラフト・ハインツ。石油関連のフィリップス66なども大きな割合を占めています。

IT関連の株を敬遠していまいたが、つい先頃Apple株を購入したと発表されました。ただこれはごく小額の投資でバフェット本人が行ったディールではないとされています。

 

バフェットの人物像

1930年生まれ、現在85歳。ネブラスカ州オマハを中心に活動を行っています。

その活躍ぶりと敬愛から「オマハの賢人」とも呼ばれています。

 

倹約家、偏食家の姿

バフェットの資産は600億ドル以上と言われていますが、生活は質素、倹約家としても知られています。

オマハの自宅は60年前におよそ3万ドルで購入したもので、今でもそこに住んでいます。

会社から受け取る給与も年10万ドルと決めており、これは長年変わっていません。

愛車は日本メーカーのスバルです。「スバリスト」としても有名です。富豪であれば高級車。一台うん千万の車を数台保有などが当たり前かもしれませんが、バフェットのスバルはファミリーカーで日本円で300万円前後です。

倹約家としてこんな都市伝説的な話もあります。

ある日、バフェットは自分のオフィスがある14階までエレベーターに乗っているとき、床に1セントが落ちていることに気がつきました。乗り合わせていた建築会社のスタッフに気がついたものはいません。

バフェットはかがんでその1セントを拾いました。バフェットが1セントなどを拾ったことに乗り合わせていたスタッフは驚きました。

そしてバフェットはこう言ったといいます。

「次の10億ドルへの一歩だ」

バフェットは偏食家として有名です。

コカ・コーラのチェーリーコークとハンバーガーを好んで食べるようです。コーラは毎日数本を飲むようで、普通の人ならば病気になってもおかしくないと言われるほど飲みます。

 

バフェット亡き後の後継者

すでに85歳という高齢から彼の後継者が誰になるのか話題をよんでいます。

その候補者としてエネルギー部門担当のグレッグ・アベル。保険部門責任者のアジット・ジェイン氏という名前があげられていますが、どれもうわさの段階です。

 

バフェットの投資スタイル

バフェットの投資スタイルはシンプルです。その根幹となっているのは彼の師匠にもあたるベンジャミン・グレアムの考えです。

その投資理論で有名なものが「バリュー投資」と呼ばれるものです。

簡単に言えば、

「投資したい企業の株式の価値はどれくらいが適正なものであるか」

を考え、本来の価値より大きく下がっているときに買う。というものです。

もっとざっくり言えば、

「安く買って、高く売る」

これだけです。

そしてバフェットが投資対象とする企業の選び方は次の4点です。

  1. 「シンプルで理解できる事業内容」
  2. 「優れた経営者である」
  3. 「長期的に業績が良いと予想できる」
  4. 「魅力的な価格であること」

難しい数字や方程式はありません。誰もが実践できる投資方法です。

もちろんバフェットは株の購入に当たり選んだ企業の業績や利益などの数字をはじくでしょうが、そこはプロの投資家としての仕事です。

しかしそれがなくても4つのポイントを忠実に実践し、企業選定を行うことができればだれでも優良企業の株を見つけることができます。

そしてバフェットはこのようなことも語っています。

たとえ証券取引所が10年間閉鎖されることがあっても喜んで持ち続けたい銘柄を買いなさい。

この言葉は極端に表現したものではありません。10年間一度も株価もチャートも見ることなく、買ったまま持ち続けられるだけの自信がある銘柄を選べということです。

これは先にあげた4つのポイントをおさえていれば可能になります。それだけこのポイントが大事だということです。

さらにバフェットがあげる2つのルールを守れば損することはありません。

  • 【ルール1】絶対にお金を損しないこと。
  • 【ルール2】絶対にルール1を忘れないこと。

 

バフェットのポートフォリオ(2016年3月)

バフェット ポートフォリオ

参考資料:マネックス証券より(グラフは独自作成)

 

バークシャーのポートフォリオです。データは2016年3月と古いものです。割合は切り上げられている場合があります。また2%以下はその他として表示してあります。

バフェットは分散投資より集中投資を好みます。ポートフォリオの半分以上は『ビック4』で占められています。

これまでバフェットの『ビック4』といえば

  • ウェルズ・ファーゴ(WFC)
  • コカ・コーラ(KO)
  • IBM(IBM)
  • アメリカン・エクスプレス(AXP)

でしたが、クラフト・ハインツを3Gキャピタルと共同で買収したことで、最大の割合になり、それによりアメリカン・エキスプレスが押し出される形になりました。

これらに続くのが、石油メジャーのコノコ・フィリップスから独立した石油関連企業のフィリップス66。スーパーマーケットのウォルマート。銀行のUSバンコープです。

なお、Apple株はその割合がたったの0.8%なので、その他に入ってしまいました。

 

「シンプル」「長期投資」

もう一度、バフェットが投資するうえで大切にしている企業の選び方を見ておきます。

  1. 「シンプルで理解できる事業内容」
  2. 「優れた経営者である」
  3. 「長期的に業績が良いと予想できる」
  4. 「魅力的な価格であること」

これら4点が当てはまれば、その企業の株を買うに値します。

そしてその条件を満たしていれば、証券取引所が10年閉鎖されても喜んで持ち続けられる銘柄であることは間違いありません。

株式投資は難しいものと思われますが、バフェットのように投資先を見極めることができれば、リターンを手にすることもできるのです。

 

(アイキャッチ画像/出典:ウォーレン・バフェット – Wikipedia

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。