カミソリの刃に現金1000億。ユニリーバが買収したひげ剃り定期便のユニコーン企業とは

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寡占分野に切り込んだダラー・シェイブ・クラブ

アイデア一つでビジネスになる。たとえそれが寡占分野であっても。

 

定期便カミソリの刃

「ダラー・シェイブ・クラブ(DOLLAR SHAVE CLUB)」は2012年、マイケル・デュビンがカリフォルニア州ヴェニスで創業した会社だ。

マイケル・デュビン DOLLAR SHAVE CLUB

出典:ユニリーバが1千億円で買収、会員制「ヒゲ剃り」で200億円稼ぐ企業 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

当初は「カミソリの刃」を定期的に郵送するだけの企業としてスタート。現在は男性用スキンケア、ヘアケア商品なども展開しているが、ダラー・シェイブ・クラブはカミソリのイメージが強い。

オンラインで取り扱っているカミソリは3種類。それぞれ1ドル〜9ドルほどの価格で、定期購入サービスを実施している。

DOLLAR SHAVE CLUB カミソリ

出典:Dollar Shave Club

 

カミソリの刃は儲かるのか

10ドルもしないカミソリの刃が儲かるのか疑問である。しかしその心配はない。

男性にとってカミソリは女性の化粧品と同じである。高価でなくても常に必要なものである。高価でないため、一度購入すれば同じメーカーのものを使い続けることが多い。

著名投資家で大富豪のウォーレン・バフェットは男性用ひげ剃りメーカー『ジレッド』の株を購入していた。

ひげ剃りという寡占分野と、取り替え刃で同じメーカーを使い続けるシェアに着目して、安定的に利益をあげられるひげ剃りメーカーの株を購入していた。

ダラー・シェイブ・クラブはその低価格路線が人気となり会員数は320万人を超えている。

スタート時の売上げは400万ドルだったが、2015年の売上げは1億5200万ドル以上となった。2016年の売上げは2億4000万ドルほどと推定されている。

 

収益性の高いカミソリ市場

現在カミソリ市場を占める大手は『ジレッド』を傘下に持つP&Gであり、その割合は60%以上である。他にも『シック』などがある。

「ジレッド」も2015年から「ダラー・シェイブ・クラブ」のようにカミソリの定期購入サービスを始めている。

ダラー・シェイブ・クラブは2015年のアメリカでのカミソリ市場はシェア16%ネット通販市場では69%というデータがある。

この寡占分野にP&Gと双璧を成すユニリーバが食い込もうとしている。

ダラー・シェイブ・クラブにとっては現在3カ国でのサービスだけだが、ユニリーバによって世界ブランドになる可能性もあり、また買収後もダラー・シェイブ・クラブの体制はそのまま継続される。

ユニリーバにとっても収益性の高いカミソリ分野に、まさに「切り込む」ことができる。

さらに魅力的なのは320万人以上という会員を手に入れることができる点だ。顧客としては十分な数で企業露出効果も期待できる。

ダラー・シェイブ・クラブ自体は赤字体制が続いている。そのような企業に現金1000億は疑問の声もあるかもしれないが、eコマースのスタートアップで商品がひげ剃りは、魅力的である。

 

(アイキャッチ画像/出典:Dollar Shave Club

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