投資家たちの警鐘か
先日、新旧の債券王、ビル・グロスとジェフリー・ガンドラックが今後の市場に対して弱きであることを伝えました。
ビル・グロスは、
「この環境下では債券や株式への投資は好ましくない」
として、ジェフリー・ガンドラックは、
「全てを売れ。良さそうなことは何もない」
と伝えました。
ソロスも弱気
2016年、何かの臭いを嗅ぎ付けたのか、市場に復活したジョージ・ソロスの動向が注目されました。
ソロスはイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票前に金鉱株と金を購入していました。
その後、世の中の予想とは裏腹にイギリスの国民はEUから離脱を選択しました。
それによって金価格が上昇。ソロスの読みは当たりました。
株式保有情報
米国証券取引委員会(SEC)によるヘッジファンドの株式保有状況が公開されました。
ソロス・ファンド・マネジメントはS&P500株価指数に連動するETFのプット・オプション(売る権利)をおよそ400万株相当保有し、倍増させました。
- 2016年1〜3月期末:2,098,300株
- 2016年4〜6月期末:4,004,000株
また、小型株ラッセル2000指数に連動するETF180万株。ジャンク債連動ETF82万株のプット・オプションも保有していることがわかりました。
プットとは株を売る権利です。売るということはアメリカ株に弱気ってことになります。
さらに金鉱株で保有していたカナダのバリック・ゴールド1900万株のうち、ほぼすべてとなる1800万株近くを売却しました。
それぞれの投資スタイル
ソロスをはじめ、カリスマ投資家がここまでアメリカに対して弱気だとイヤでも気になりますね。
ダウは最高値を更新していて好調のように見えますが、利上げが近いことを考えればある程度の調整も近いのかもしれません。ただ「大規模な弱気ポジション」なのがね。特にソロス。
一方、みんなが大好きウォーレン・バフェットは市場に漂う弱気ポジションを気にも留めず、「ほしい」銘柄を買い続けています。
著名投資家も個人投資家も、それぞれの投資スタイルがあるので正解はありません。要は負けずに勝ちゃいいだけの話です。とはいってもこれが難しいんですがね。
わたしはだれもが実践しやすい投資としてバフェットの優良銘柄を永久保有がシンプルで最良の投資方法だと考えますが、市場の流れを予想して売買する投資スタイルも好きです。だって投資してて楽しいじゃないですか。
(アイキャッチ画像/出典:【インサイト】ソロス氏は08年危機再来を透視か、プット大幅積み増し – Bloomberg)
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