【連載コラム】お金持ちになるにはどうしたらいい。その方法はたったの3つ(3)

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《1》高額な給料をもらいお金持ちになる

これまで、お金持ちになる方法の3種類をあげましたが、今回から3種類それぞれに焦点を当てて解説していきたいと思います。

 

給料の決まり方

みなさんのお給料はどれぐらいですか。年収1000万円以上という高額な人もいれば、アルバイトやパートで200〜300万円の人もいるでしょう。

一般的なサラリーマンの平均年収は400〜500万円といわれています。今の時代で500万円ならいいほうです。非正規社員の割合は年々上昇しており、年収300万円以下もザラです。

企業の業績。そして労働者個人個人の将来性で給料が上がる人もいるかと思いますが、多くの人はそうではありません。現状維持、悪ければ下がることもあります。

人一倍働いても給料が上がらないのはなぜでしょう。努力は報われないのでしょうか。どのように給料は決定しているのでしょう。

その答えを教えてくれる書籍があります。

木暮太一【著】の『超入門資本論』です。

『資本論』とは言わずと知れたマルクスが残した資本主義に関する書籍です。これを読破するには相当苦労します。残念ながらわたしは読んでいません。以前、『資本論』への入門書となる『賃労働と資本』は読みましたが、理解したとは言えません。

木暮さんの『超入門資本論』はだれにでも理解できる表現と言葉で書かれていますので、『資本論』のさわりでも理解したい人にはおすすめです。

 

給料の仕組み

『超入門資本論』を元に給料の仕組みを見ていきましょう。

と、いいたいところですが、給料の話をする前に、普段わたしたちが買う物の値段はどのように決まるのでしょう。この物の値段の考えが、給料を考えるのに大事な役割をはたします。

物には「使用価値」と「価値」の二つの考えがあります。

 

使用価値

「使用価値」とは、一般にわたしたちが考えている価値のことです。

たとえば、それを使用することでメリットがある。使っていて「楽しい」。カレーを食べて「おいしい」。ゲームをして「たのしい」、などです。

手で触れたりできないプログラム言語で作られたゲームなども、使用して「たのしい」から使用価値があるのです。

  • 使用価値=使用するメリットがあること。満足感が得られること。

 

価値

「価値」はどうでしょう。

この「価値」とは、先ほど説明した「使用価値」とは違うものです。混同しないように気をつけてください。

『資本論』で使われる「価値」とは労力の大きさのことを指します。一つの物を作るのにどれほど多くの労力が使われているか。または手間がかかっているかで「価値」は高くもなり低くもなるのです。

  • 価値=労力の大きさ。苦労の量。多くの手間。

たとえば一時間で作ったスープより、一日かけて作ったスープのほうがスープとしての価値は高くなります。

同じように二時間で書き上げた絵画より、二日で書き上げた絵画のほうが価値は高くなります。

「食べられない絵画なんて価値はない」

と言っても、そこで言っている価値は「使用価値」での考えになりますので「価値」とは違います。

「価値」とは労力の大きさ。量で決まるのです。

 

商品となる条件

マルクスは「使用価値」と「価値」がそろわないと、「商品」にならないとしています。

商品はお客さんに買ってもらわなければ意味がありません。買ってもらって商品になるのです。その買う、買わないを決めるのはお客さんです。

たとえば、わたしが作った折り紙のツルは商品になりません。お客さんを満足させるような「使用価値」がないからです。

しかし人間国宝の折り紙名人が作ったツルならどうでしょう。それを持っているだけでメリットとなる「使用価値」があるので商品となる要素が含まれています。

どこの誰かもわからない人の折り紙より、人間国宝の折り紙のほうが買って満足感があるでしょう。

しかし「使用価値」だけでは商品になりません。商品になるには「使用価値」のほかに「価値」がなければなりません。作った物に労力や手間が加わっていなければなりません。

たとえば、どこにでも湧き出ている温泉をポリタンクに入れ、隣人に売ろうとしても売れません。温泉の効能はメリットとなる「使用価値」となりますが、「価値」である労力が備わってません。誰でも労力を使わずに温泉を手に入れることができるから、この温泉に「価値」はありません。

もしこの温泉を持って温泉のない海外に行けば「価値」が生まれます。

商品の値段とはこのように決められています。

 

商品の値段と給料の関係

商品の値段の決まり方がわかったので、わたしたちの給料の金額と、商品の値段の決まりかたにはどのような関係があるかをみていきます。

商品は「使用価値」と「価値」がそろうことによって商品になるとしていますが、マルクスは商品そのものの値段を決めているのは「価値」のほうであるとしています。

一般的に考えてわたしたちは「使用価値」のほうが重要だと考えます。

お客さんのメリットを考えて商品を作る。お客様に満足感を与えるサービス。

このような「使用価値」を優先に考えますが、マルクスは労力や手間である「価値」が商品の値段を決めるとしています。

例えば、

  • 30分で作ったカレー
  • 三日間煮込んで作ったカレー

どちらのカレーの値段が高いでしょうか。30分ではなく、三日間煮込んだカレーが高いと思いませんか。

なぜ三日間煮込んだカレーのほうが高いと思うのでしょうか。そこに「味」は関係してません。美味しいもまずいも言っていません。三日間煮込んだカレーと聞いただけで決めませんでしたか。

「パン」じゃなくて「熟成パン」。

「機械」ではなく「手編み」。

どちらの値段が高いと思いますか。

商品の値段は「使用価値」ではなく「価値」で決まるのです。

この考えからすれば、わざと時間をかければ価値があり、商品の値段が高くなるのでしょうか。残念ながらそうはなりません。

マルクスは商品の価値は、社会平均で考えて、必要な時間量や手間で決まるとしています。

ある商品を作るのに一時間が平均なものを、十時間で作ってもその商品の価値は10倍にはなりません。社会平均で考えるからです。

このように、商品の値段が「価値」によって決まるとすれば「使用価値」はどのように値段に影響するのでしょうか。

それは「使用価値」はその商品に対する需要となります。

だれもがほしいと感じる「使用価値」があれば、商品の値段は高騰し、逆にだれもがほしくなければ、商品の値段は下がります。

最終的に商品はお客さんに買ってもらうことが目的です。メリットである「使用価値」だけでは商品は売れません。カレーの例からもわかるように、社会平均となる労力の「価値」が商品の値段を決め、その商品の値段を上下させているのが「使用価値」というわけです。

 

給料の価値

なぜ商品の値段の話をしたか。それはわたしたちの給料に関係しているからです。

マルクスは、取引されるすべてのものが商品であると言っています。

人が働いて、その対価として給料をもらいます。ここで取引は成立しています。

では、労働者は給料を手に入れるために何を提供したのでしょう。

それは「労働力」です。労働力と引き換えに給料をもらうのです。マルクスに言わせれば労働力も「商品」なのです。

労働力が商品であるなら、その値段は労力や手間である「価値」によって決まると説明しました。

そうです。わたしたちの給料は「労働力」という「商品」を作りだすためのさまざまな要素によって決まるのです。

わたしたちは毎日働くために何が必要でしょう。

  • 住居
  • 水、電気やガス
  • 食事
  • 衣服
  • 人付き合い
  • 娯楽
  • 交通費
  • その他

これらをまとめれば、結果的にお金が必要なのです。

求人誌を見れば、工事現場などの重労働は給料が高くなっています。深夜作業の仕事も給料は高いです。

残業代が1.25倍とかになるのも、それだけ余分に食事が必要だったり、眠気覚ましにコーヒーを飲むなど「商品である労働力を作りだす要素」が必要だからです。

逆に単純な仕事や、未経験の人の給料は低く設定されています。単純な仕事はそれほど重労働ではないので労働力を作りだす要素は少なくてすみます。未経験の人は経験者のようにテキパキと仕事をこなすことができないから、はじめの給料は低いのです。

一般的に医師の給料は高いことをみなさんは知っています。

医師の給料が高い理由は、人間にとって重要な仕事であり、危険で難しいから給料が高いわけではありません。

人間にとって重要な仕事であれば、看護師だって、介護士だって重要です。危険で難しい仕事であれば高所で作業をする大工さんだって危険な仕事です。

医師の給料が高いのは膨大な医療知識を、何年も時間かけて学ぶため、それだけ商品となる要素が必要なのです。医師は商品である労働力を作り出すための準備期間に多くの時間と労力が必要です。

工場の単純作業が長時間で大変だとしても、単純な仕事は医師に比べればそれほど知識や技術が必要ではなく、労働力をつくるコストが低くすむため給料は安いのです。

これが労働力という商品の「価値」=給料を決める目安になるのです。

では、労働力の「使用価値」はどう影響しているのでしょうか。

「使用価値」は使うメリットであると説明しました。メリットがあり、使いたいと思えば値段は高くなります。「価値」で決まった値段を上下させるのが「使用価値」です。

  • 人が働く→会社の売り上げに貢献する(使用価値がある)→給料が上がる

会社の売り上げに貢献した人は評価されて給料が上がるかもしれません。しかし何十倍も上がることはありません。常識的に考えればわかります。

労働力という商品に対して「使用価値」が影響するのは給料が上がることはもちろんですが、それ以上に、その会社に雇用し続けられることに使われるのです。企業に雇用し続けられることこそ、その人は「使用価値」メリットがあるということなのです。

わたしたちがもらう給料はこのような事柄によって決まるのです。

よく考えれば、それだけ高給をもらうことが難しいことであり、ましてや給料が上がるなんてことに期待を持つ時代ではありません。

資本主義における労働というものを知ると、働き方ということを考えずにはいられません。年齢などの影響で仕事に就くことが難しくなるのも労働力を「商品」として考えるからです。

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