チョコレートの町ハーシーはモンデリーズの230億ドルを蹴った

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モンデリーズの買収を拒否

2016年6月、モンデリーズはチョコレート大手のザ・ハーシー・カンパニーに買収を提案しましたが、ハーシーは全会一致でこの提案を拒否しました。

 

買収の経緯

アメリカのスナック菓子大手モンデリーズ・インターナショナルがチョコレート大手のザ・ハーシー・カンパニーに買収を提案したことがわかったのは2016年6月でした。

モンデリーズは1株当たりの買収額を、株式と現金を合わせて107ドルで提案しました。30日の買収提案が判明する前日、29日のハーシーの株価終値は97.14ドルでした。

ハーシー株は30日、2時間ほどの売買停止ののち再開。終値は前日比16%高の112.74ドルで終了しました。

しかしハーシーはモンデリーズの買収提案を全会一致で拒否したと伝えられました。

そして本日、2016年8月30日。モンデリーズはハーシーに提案していた買収協議を中止したことが伝えられました。

ロイターによると、モンデリーズはハーシーとの統合を「もはや検討していない」と明らかにしました。

モンデリーズのアイリーン・ローゼンフェルドCEOは29日の声明で、「合意に向けた実現可能な道筋はないと判断した」として、今後については、「企業価値の創出に関し、買収を含めた取り組みを維持する」と伝えました。

HSY 株価

出典:http://jp.reuters.com/investing/quotes/quote?symbol=HSY

 

株価は8月29日の終値ですが、ニュースが伝わった後の時間外取引で株価が急落しています。

前日まで買収額に近い110ドルで推移していましたが、時間外取引で株価は98ドル台と、買収提案前に戻りました。

 

チョコレートの町

ハーシーとは企業名であり町の名前でもあります。

hershey ハーシー

出典:https://www.google.co.jp/maps

 

ペンシルベニア州に人口13,000人ほどの小さな町ハーシーがあります。この町は元々デリー・チャーチという名前でした。

1894年にハーシー社を創設したミルトン・S・ハーシーの成功と共にこの小さな町は発展してきました。

町には工場はもちろんのこと、チョコレートをテーマとしたアミューズメント施設であるハーシーパーク。さらにはミルトン・S・ハーシーの寄付によって設立された公共施設や博物館が点在しており、ハーシーはひとつの町を丸ごと作り上げたとされています。

デリー・チャーチは地名をハーシーへと変えました。ハーシーという地名にはこのような歴史があります。

町の街灯はハーシーの代表的チョコ『キスチョコ』の形をしています。

キスチョコ hersheys

出典:https://www.hersheys.com/en_us/home.html

 

強力なトラスト

今回のモンデリーズによる買収拒否はハーシー・トラストの存在があります。過去にもハーシーにはM&Aの提案がありましたが、ハーシー・トラストが拒んだ経緯があります。

投資という観点から考えればハーシーはバフェットが好む銘柄です。事業がわかりやすく、今後もすぐになくなることはない、コカ・コーラのような存在です。

同業のモンデリーズにとっては買収したい銘柄だったのでしょうが、その相手は「企業」ではなく「町」ということを考えなければならなかったのかもしれません。

 

(アイキャッチ画像/出典:モンデリーズ、ハーシー買収を断念 – WSJ

 

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