韓国の海運最大手の韓進海運が破綻。漂う荷。コンテナも差し押さえ

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韓進海運破綻

 

韓国の海運最大手の韓進海運が経営破綻しました。

ブルームバーグによれば、今回の韓進海運の破綻は海運界のリーマン・ショックになるかもしれないと解説しています。

 

韓進ショック

8月末に経営破綻した韓進海運は世界第7位の海運会社でした。

破綻したときの荷の引き受けは8000社以上で、その中には小売り大手のウォルマートやアマゾンなどもありました。

直接の破綻の理由は調べてみても詳しくは出てこないのですが、荷受けのコストダウン競争と自転車操業的な側面があったともいわれています。

9月13日、ブルームバーグが伝えたところによると、今回の韓進海運の破綻は海運業界のリーマン・ショックに匹敵すると、コンテナ船リース会社シースパンのジェリー・ワンCEOが指摘しています。

出典:韓進海運の破綻、業界にリーマン級の衝撃-シースパンCEO – Bloomberg

 

またマネーボイスによれば、韓進海運は港湾などの使用料600億円ほどを滞納しており、港への入港を拒否されました。破綻によりコンテナも差し押さえられました。その荷物の規模は140億ドル。日本円で約1兆2500億円といわれています。

荷のほとんどはアメリカ、中国、日本で占められているようですが、アメリカの小売り大手ウォルアートやアマゾンの荷が多くあり、ハロウィーンやクリスマス商戦の開始日であるブラック・フライデーの準備に間に合わないようであれば、訴訟もおこされる場合もあり、この訴訟額が高額になり、韓国経済自体を脅かすものになりかねないと解説しています。

経営破綻に対して韓国政府の対応は、今回の破綻は韓進海運の問題という姿勢をとっています。

この緊急事態にサムスン電子は自分たちの荷物だけでも降ろすことができるように港の使用料を立て替えて荷下ろししたようです。

出典:http://www.mag2.com/p/money/22345/2

 

77隻のうち5隻の荷下ろし

時間は戻ってしまいますが、9月12日のヤフーニュースに掲載された中央日報によりますと、アメリカのロングビーチ沖で足止めされていた韓進海運のコンテナ船5隻の荷役作業が10日ぶりに始まりました。韓進海運が日本円でおよそ18億5500万円を支払い、アメリカの裁判所が承認したようです。

しかし韓進海運の船舶はまだ72隻が漂っている状態。荷を降ろすには資金が必要です。

9月14日のロイターによれば、韓進グループ会長が私財400億ウォンの提供と自社の売上債権で荷役費を調達予定。

さらに韓進海運の筆頭株主である大韓航空も韓進海運がアメリカロングビーチ港の持ち分を担保として差し入れることを条件に600億ウォンを融資する計画を承認したと伝えています。

出典:http://jp.reuters.com/article/hanjingroup-idJPKCN11J0DM

 

海運再編

マースク

出典:People at Maersk

 

コンテナ船のアライアンス(共同運航組織)は現行の5体制から2017年から3体制になる予定です。

  • 『2M』:業界首位のデンマークのマースクラインと2位のスイスMSCなど
  • 『オーシャンアライアンス』:フランスCMA-CGMや中国COSCOなど
  • 『ザ・アライアンス』:日本郵政、商船三井、川崎汽船、韓進海運など

不運だったのは日本の企業。アライアンスを組んでいた韓進海運が破綻。業界10位以下に連なる日本企業にとって業界7位だった韓進海運の破綻はアライアンスの勢力を弱める結果となりました。

しかし韓進海運の破綻は免れないだろうと準備していた中国や日本企業はシェア争いをはじめています。

業界首位のマースクまでもが触手を伸ばしているといわれています。

海運業界がどのような勢力図になっていくのか楽しみです。

(追記:2016年9月20日)

 

(アイキャッチ画像/出典:韓進海運 – Wikipedia

 

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