ウェルズ・ファーゴが1位の座から転落。不正は悪いが、ノルマも悪?

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米銀行大手ウェルズ・ファーゴの不祥事

アメリカの銀行最大手で業界1位の時価総額だったウェルズ・ファーゴが、強引な営業活動をおこなったとして米議会での証言を求められたと報道され、同社の株価が大きく下落しました。

これによりJPモルガンに時価総額で1位の座を奪われました。

 

強引な営業活動

CNNによると、米消費者金融保護局(CFPB)は8日、米大手銀ウェルズ・ファーゴは顧客の許可のないまま口座を開設したりクレジットカードを発行したりする不正行為があると指摘。不正に開設された口座の数は百万件以上になると報告。

これに対してウェルズ・ファーゴは1億8500万ドル(約190億円)の罰金を支払うほか、顧客への損害賠償として500万ドルを支払うということです。

CFPBは局長声明で「ウェルズ・ファーゴのスタッフが売り上げ目標を達成して賞与を得る目的で不正行為をおこなった」と述べました。

ウェルズ・ファーゴは不正を働いたスタッフ5000人以上を解雇したそうです。

ウェルズ・ファーゴが依頼したコンサルティング会社の調査結果によれば、不正口座の数は150万件以上。不正に発行されたクレジットカードも56万枚を超えるとしています。

ウェルズ・ファーゴの時価総額は25兆円を上回り業界1位の時価総額。筆頭株主はウォーレン・バフェットの投資会社バークシャー・ハサウェイです。

出典:http://www.cnn.co.jp/business/35088821.html

 

不正は一部のスタッフ

MarketHackの広瀬氏によると、顧客に対して銀行で展開している金融商品を売り込むのはごく普通で、むしろそれをどのようにうまく売り込めるかがポイントといっています。

どれほどの金融商品を売り込むノルマがあったのかはわかりませんが、日本でも売り込んでくる人はいます。銀行はもちろん、デパートやスーパーでもクレジットカードの契約をすすめてきます。今は空港でも座ってるだけでマイル付きのクレジットカードを売り込んできます。

無断で口座を開設したり、クレジットカードを契約させるのは問題ですが、これは一部の成績が悪いスタッフのおこなったことのようです。

なぜ不正行為をしたのかは、契約を得ることで賞与を手にするためと、成績が悪いスタッフとして切られないためという理由がありそうです。

出典:http://markethack.net/archives/52021183.html

 

イメージへのダメージ

無謀なノルマを課すことはまさに「ブラック」ですが、別の商品を売り込むのは営業努力であり、それは大いに評価されるべきです。

今回の一件でウェルズ・ファーゴは別の商品を売り込む営業目標を廃止するとしています。

また日本では成績の悪い下位の人が切られるという状況はあまり考えられませんが、競争社会が色濃いアメリカではごくごく当たり前のことのように思います。日本から見れば常識とは思えないかもしれませんが、こちらの常識はだれかの非常識なのです。

ウェルズ・ファーゴのイメージはよいものでした。

欧米などの多くの金融機関が投資銀行部門を収益の柱としていますが、ウェルズ・ファーゴはその比率が低く、昔ながらの小口貯金を柱とした商業銀行ビジネスを中心としています。なのでリーマンショックのときは他の銀行よりも傷口は深くなりませんでした。

スタッフも教育されており、丁寧な対応で好印象。よいイメージを持たれていましたが、今回の不祥事はその優等生イメージを崩す結果となりました。このイメージ回復が急がれます。

なおウェルズ・ファーゴはバフェットが愛してやまない銘柄です。これまでも何度も買い増ししています。ウェルズ・ファーゴ最大の大株主で、保有比率が10%というボーダーラインにさしかかっています。この一件で株価が下落したウェルズ・ファーゴをさらに買いますのかどうか。

バフェットはこの件をどのようにみているのでしょうか。

wfc ウェルズファーゴ 株価

(2016年9月15日時点の株価)

ウェルズ・ファーゴの一年の株価の推移です。

 

(アイキャッチ画像/出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wells_Fargo_Bank.svg

 

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