サウジが軟化。OPECで原油減産合意。市場は反応したが依然懐疑的

スポンサーリンク

8年ぶりの減産

 

アルジェリアのアルジェで開かれていた石油輸出国機構(OPEC)は28日、2008年以来となる原油生産量の減産で合意したことを伝えました。

この発表を受けて市場は反応。石油株をはじめ、NYダウは110ドルほど上昇。日経も200円以上の上昇をみせました。

 

サウジの姿勢軟化

現在のOPECの推定生産量は日量3324万バレルと言われています。

イランのザンギャネ石油相は「日量70万バレル程度の減産決定をした」と発言し、原油生産を日量3250万-3300万バレル近辺に生産量を抑える計画を明らかにしました。

今回の合意が行われた背景にはサウジアラビアの態度の変化があったと言われています。

これまでサウジアラビアは、主要産油国が足並みをそろえるまで減産は行なわないとしてきました。

アメリカのシェールによる原油価格の下落が続き、中東の原油産出国などは大きな打撃を受けました。

シェールよりも原油生産料が安い中東各国は、シェアを奪われないため産油し続けました。とくにサウジアラビアはこれまで強気な姿勢でした。

さらに2016年1月のイランへ対する制裁解除でイランも原油を増産させました。

原油価格の下落でアメリカのシェール企業は採算が合わず、体力の弱いシェール企業はバタバタと倒産していきました。

「産油国とシェール企業の戦い」が続きました。

そのサウジアラビアがこれまでの態度から一変、軟化したことが合意に繋がったようです。

ソシエテ・ジェネラルの石油分析部門の責任者、マイケル・ウィットナーによれば、サウジアラビアが再び積極的な供給調整役に戻ることは意義深いとコメントしました。

出典:http://jp.reuters.com/article/opec-mkt-views-idJPKCN11Y2ZT

 

また、サウジアラビアは2017年にも国営のサウジ・アラムコのIPOを計画しています。石油に依存してきたサウジアラビアが大きな改革を行う一環として、このIPOは失敗できません。原油価格の安定を望む思いがあるのかもしれません。

今回の合意における具体的な生産量は11月の総会で決めるということです。

またロシアなどのOPEC非加盟国に対しても協調減産を呼びかけるとしています。

合意だが注意

原油減産のニュースで市場は反応しました。

NYダウは110ドルほどの上昇。原油もOPECの発表を受けて上昇しました。

f:id:wabisukenouta:20160929200253p:plain

しかし、ここで注意が必要です。

今回の合意ですが、正式な発表があったわけではありません。さらに合意の詳細についてもわかっていません。

OPECは11月に減産をスタートするとしていますが、現時点でそれぞれの加盟国の生産水準がどれほどになるのかも明らかになっていません。このあたりが疑わしいと思っている市場関係者もいるようで、なんらかの問題がある可能性も潜んでいます。

くれぐれも浮かれての投資には注意が必要です。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。