日本のコカ・コーラボトラー二社が東西統合。業界再編の波は飲料にも

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1兆円企業

 

絶対王者であった日本コカ・コーラのボトラーがその座を死守するため経営統合を決定しました。

背景には成長の止まった市場と、ライバルの猛追があるようです。

業界再編の波はドラッグストア、コンビニ、そして飲料にまで押し寄せているようです。

 

特殊なコーラ販売

9月30日、コカ・コーラのボトラーとして存在していたコカ・コーラウエスト(本社福岡市)とコカ・コーライーストジャパン(本社東京)は2017年4月に経営統合することを正式に発表しました。

この経営統合に関しては2016年4月の時点で基本合意が行われてました。今回は正式発表となります。

統合後の会社名は「コカ・コーラボトラーズジャパン」となり、本店は福岡市に置き、本社機能は東京になるということです。

コカ・コーラウエストの売上高は4404億円。コカ・コーライーストジャパンは5631億円。単純に合計すれば経営統合後の売上高は1兆円超えとなり、コカ・コーラグループ内では欧州、中南米に次いで世界3位の巨大コカ・コーラボトラーが誕生することになります。

コカ・コーラのあとに「ボトラー」とつくのは、両社がコーラそのものを作っているわけではないからです。

両社は米コカ・コーラの100%子会社である日本法人「日本コカ・コーラ」からコーラの元となる原液の提供を受け、それをボトルに詰めて完成品となるコカ・コーラを製造、販売しています。なので「ボトラー」なのです。

原液の製造。製品開発やマーケティング戦略は日本コカ・コーラが受け持っているという少し複雑な構造となっています。

今回の東西の統合は、順風満帆な経営ではないから統合するのです。成長が止まった市場と、追い上げを見せるライバル、サントリーの存在も統合に向かわせたきっかけになったのかもしれません。

自動販売機の不振

自動販売機での売上げは年々下落しているようです。これはライバルであるサントリーなどの追随もありますが、ドラッグストアや量販店での商品価格が軒並み安くなっていることが理由でもあるようです。自動販売機では1本130円ですが、ドラッグストアは100円以下で買えることもめずらしくありません。

家計を支えているお母さんにとっては10円でも安いほうがよく、お小遣いのお父さんは130円をケチるクセがついてきているのでしょう。

安売り

これはドラッグストアからの流れです。

企業はシェア獲得のために価格競争を行います。消費者にとっては一円でも安いほうがいいわけで、販売店も店頭で商品を安く売ろうとします。

コカ・コーラの場合、原液を作っているコカ・コーラと完成品を製造するボトラーは別です。

たくさん原液を出したい本社コカ・コーラと、ボトルは売りたいけど、大量に出せば価格競争になり高いままだと売れなくなるので困ると考えるボトラーの間には相違があります。

それでも競争力を保つために日本コカ・コーラが値下げ分の費用を間接的にかぶるということがあったとか。

しかし、日本コカ・コーラも長く支えることはできません。価格競争、ライバルを考える前に、まずは身の回りからということで、今回の統合という流れになったのかもしれません。

 

再編の始まりか

コカ・コーラといえども絶対王者ではありません。

とくに日本人は欧米人に比べ炭酸を好んで飲みません。

「ハンバーガーにコーラ」

まさに欧米人のスタイルであります。

日本ではお茶や、缶コーヒー、最近では柑橘系の割合が多いと思います。

サントリーは2013年、子会社のサントリー食品の上場後、飲料で積極的な動きを見せていますし、業界3位のアサヒ飲料はカルピスを統合しています。伊藤園などは緑茶市場で圧倒的な存在です。

すでに国内での成長は止まったかに思える飲料部門での今回の再編。再編を告げる合図になるのでしょうか。

 

(アイキャッチ画像/出典:Coca-Cola – Wikimedia Commons

 

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