米雇用統計は予想に届かず。ただ12月利上げの可能性はある

スポンサーリンク

9月米雇用統計

 

注目だった米雇用統計が発表されました。

結果は予想に届かず。FRBの12月利上げに慎重論が出たと言われていますが、果たしてそうでしょうか。

12月利上げの可能性はあります。

 

予想に届かず

10月7日に発表された9月の非農業部門就業者数は前月比15万6000人増となりました。予想の17万5000人からは下回ったことになりますが、8月の改定値16万7000人からはあまり変わらず緩やかなペースを保っています。

失業率は5%となり、0.1ポイント上昇しましたが、これは様子見で行動していなかった失業者が再就職市場に参加したことが影響しており、それが数字に表れたとされています。悪い数字ではありません。

時間当たり賃金が0.2%増となったことは、12月利上げの可能性があることを残した数字となりました。

今回の結果を受けてエコノミストの反応はまちまちでした。

月並みなデータ。期待はずれという意見がある一方で、12月の利上げの軌道は変わらないだろうという意見もありました。

 

完全雇用

今後の雇用統計では従来のようなペースで雇用が増えないとも言われています。

データだけで言えば、今回の失業率は5%となりましたが、前回の失業率4.9%は自然失業率付近まで低下しています。失業率が0%になることは考えられません。4.9%という数字はほぼ完全雇用といってもいいと考えられています。労働予備軍が底をつき人手不足が強まることを示した数字です。

そう考えれば、これまでのように雇用統計で高い数字が続くと考えるのは難しいかもしれません。

ただこれはあくまでも数字上の話で、表面に出ていない失業者がいることも事実です。

10月5日、アメリカのリッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、インフレを制御するには金利は著しく上昇する必要があるかもしれないとし、利上げを行う強い根拠が存在するとの認識を表明しました。(ロイター)

また雇用者数が10万人増なら「かなり強い」とも発言しました。

なおCMEのFF予想では、2016年12月の利上げ予想は60%となっています。

CME FF

 

ラインは15万人増

12月のFOMCまで3回の雇用統計が残されています。

12月にFRBが利上げを行うかどうかの判断は、毎回の雇用統計で15万人増の数字がボーダーラインと考えられているようです。

これはJPモルガンのマイケル・フェローリが意識していることで、他のエコノミストも同じような認識でいるとマーケットハックの広瀬氏は伝えています。

出典:http://markethack.net/archives/52023431.html

 

利上げについては11月のアメリカ大統領選の結果や、世界経済などに左右されるかもしれませんが、今後発表される数字でよほど取りこぼしがなければ、12月利上げは行われると考えます。

今回の数字だけでは12月の利上げ云々を判断するのは早いです。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。