10月に株価は暴落するのか。毎年言われるアノマリーで2016年は?

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市場クラッシュ!?

 

2016年も残り数カ月となりました。

年初から株価の下落がはじまり、為替では円高になりました。日銀のマイナス金利導入。イギリスのEU離脱。アメリカ大統領選はヒラリー・クリントンの求心力のなさと、ドナルド・トランプの横暴が目立ち、討論会では「史上最も醜い討論会」とまで言われる始末。

さて、そんな中毎年言われている暴落説。すでに9月が終わり10月に入っていますが、果たして2016年は株が暴落するのでしょうか。

 

10月暴落説

毎年のように言われている株価暴落説ですが、今年もいろいろな場面で言われていました。

よく言われるのは、アメリカ市場は7年周期で暴落を繰り返すと言われており、2016年はリーマンショックからすでに7年経過しています。2015年あたりから、

「今年は暴落する」

「今年こそは大暴落だ!」

などと騒がれていましたが、リーマン級の暴落を思わせるものはありません。

強いて言えば、去年の8月、9月にグッと落ち込むことはありましたが、あれを暴落と例えるのはいかがかと。

2016年は年初から世界的に株価が下落していました。イギリスのEU離脱も影響して株、為替とも激しく上下しましたが、現時点のNYダウは18000ドル台ですし、日経も官製相場で17000円前後を行ったり来たりです。

暴落で言われるのは9月10月暴落説です。

アノマリー(法則)で過去を振り返れば、この時期に暴落が起きることが多かったことが暴落説の原因です。大きな出来事をいくつか以下にあげておきます。

  • 1929年10月:世界大恐慌(暗黒の木曜日)
  • 1973年10月:第一次オイルショック
  • 1987年10月:ブラックフライデー
  • 1992年  9月:ジョージ・ソロスによるイングランド銀行潰し
  • 1998年10月:ロシアデフォルト
  • 2001年  9月:9.11同時多発テロ
  • 2008年  9月:リーマンショック

いかがでしょうか。これだけ見ても9月、10月に大暴落や相場を動かす事件が起きているのがわかります。

ジェレミー・シーゲルによれば、先進20カ国すべての国で9月はマイナスというデータもあります。

暴落 株価チャート

 

画像はNYダウの1986年からの株価チャートです。赤矢印で筆者が加えました。

株価チャート上の赤矢印は大きな出来事であり株価も大暴落した時期を指しています。下の赤矢印は9月、10月に下落した時期を指しています。

どうでしょう。こうしてみると大きな赤いローソク足が出ているのは9月や10月が多くなっています。

怖いですね。神の仕業か、陰謀論か。

 

ファンドの決算月

9月、10月の下落は残念ながらオカルトではなく明確な理由があります。

最も大きな理由は欧米ヘッジファンドの決算月が11月に多いことで起こる利益確定売りの影響が出やすいのです。

簡単に説明しますと、ヘッジファンドは顧客が相手ですから、ポートフォリオがマイナス銘柄ばかりだと顧客からは「成績悪いな」と目をつけられ、逃げられてしまいます。

そのため少しでも成績をよくするためマイナスの銘柄はできるかぎり売って、見栄えをよくしておく必要があります。その売りが出るため株が下落します。

 

45日ルール

決算月が11月なら11月下落が多いのではないかと思いますが、これには45日ルールというものがあります。

顧客が運用先のヘッジファンドを解約するときは、45日前までに申し出る必要があります。

「45日前だろうがなんだろうがなぜ9月10月に下落するんだ!?」

と聞こえてきそうですが、逆にヘッジファンド側から考えてみればわかりやすいです。

ヘッジファンドは利益を出すためにできるかぎりの時間を使って投資を実行します。

しかし決算前に顧客からの解約があるだろうと考えますが、一体どれだけ解約があるかは予想できません。全員が解約するかもしれないし、誰も解約しないかもしれない。45日前に思いのほか解約が殺到すれば大量の現金が必要になります。

「チクショー! 解約が多すぎて現金がない!」

なんて事態になり、焦げ付きを起こせば大問題になります。

なのでヘッジファンドは多く資金を用意する必要があるのです。

11月決算が多いヘッジファンドですから、そこから45日前となると10月あたりに株は売られやすいとなるのです。

ヘッジファンドは利益を最大にするためぎりぎりまで取引をしたい。だけど解約で手元資金も必要。ヘッジファンドも苦労してるんですね。

簡単に説明しましたが、これが9月10月暴落説の大きな原因です。

 

2016年も肩すかしか?

すでに10月も中旬ですが、NYダウは18000ドル台をキープしています。今年もウォール街では「クラッシュが近い」などと言われているようですが、果たしてどうなるでしょうか。

 

(アイキャッチ画像/著作者:pasuay)

 

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