アップルに絶えないネットフリックス買収の噂。ディズニーでよくない(2)

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ネットフリックスよりディズニー

 

前回はアップルの状況を含めて、変化していく企業の姿を見てきました。

アップルに絶えないネットフリックス買収の噂。ディズニーでよくない(1)
どうするアップル アップルは動くのでしょうか。AT&Tによるタイム・ワーナー買収は大きく報道されました。およそ850億ドルという巨大な買収額と、通信企業によ...

 

AT&Tによるタイム・ワーナーの買収が業界再編の波を起こすのか。豊富な資金を持つアップルがなんらかの買収に動くのかどうか。

続きをどうぞ。

 

時価総額15兆円のディズニー

アメリカ通信大手のAT&Tは総合エンターテインメントのタイム・ワーナーを買収したことによって、ニュース専門チャンネルのCNN。映画コンテンツのワーナー・ブラザーズ。『ゲーム・オブ・スローンズ』の人気ドラマを持つケーブルテレビのHBOを手に入れました。

実はアップルには以前、タイム・ワーナーを買収するのではといううわさがあり、それを2016年1月にニューヨーク・ポストが伝えました。

アップルは『Apple TV』の貧弱なコンテンツを充実させるために、大手メディアを買収するのではと考えられており、またタイム・ワーナーにおいては投資家から身売りか、資産のスピンオフの検討が勧められていました。

アップルはタイム・ワーナーからコンテンツを提供されていましたが、それでも視聴できるコンテンツの貧弱さは否めませんでした。

アップル、タイム・ワーナー、買収案件は両社にとって悪い話ではありませんでしたが、実現はしませんでした。

スマートフォンの普及と高性能化に伴い動画視聴はこれまでのダウンロードから、読み込みながら動画を視聴するストリーミングとなりました。これで頭角を現したのがネットフリックスでした。

月額約1000円前後の料金設定。エミー賞を獲得するほどの良質なドラマを独自製作しています。すでに日本でもサービスを始めており、世界130カ国にサービスが拡大しています。

アップルはそのネットフリックスを買収するのではといううわさが絶えません。

たしかに貧弱なApple TVのコンテンツを充実させるにはいい相手かもしれませんが、ストリーミング動画のためだけにネットフリックスを買収するのはどうかとも思います。

ネットフリックスの時価総額は530億ドルを超えています。AT&Tがタイム・ワーナー買収に支払う850億ドルと比べれば割高に見えてしまいます。

現在はストリーミング動画で独走しているネットフリックスですが、これから先も安泰かといえば、そうは考えられません。

すでにAmazonやHuluなどのライバルが存在しておりシェア争いをしています。またこれから先もストリーミング動画が主流で居続けるかどうかもわかりません。ストリーミング動画に取って代わる新たなサービスが生まれる可能性は十分にあります。

そうであるならば、もしアップルがネットフリックスを買収ターゲットの候補にしているなら、ネットフリックスよりウォルト・ディズニーを買収したほうがいいのではないでしょうか。

誰もが知っているウォルト・ディズニー。総合エンターテインメント企業として、メディア、映画・ゲーム制作会社、そしてテーマパーク運営など、その事業は多岐にわたっています。

メディアとしては3大TVネットワークのABCがあります。そしてスポーツ専門放送局のESPN。テーマパークのディズニーリゾート。映画製作会社のピクサーやルーカスフィルム。さらにはマーベル・エンターテイメントなども傘下に収めました。

アップルはウォルト・ディズニーを買収することでタイム・ワーナーと同じような数々のコンテンツを手にすることができるのです。もしかしそれ以上に強力なものかもしれません。

だれもが知るディズニーアニメは世界中で人気があります。制作すればヒットすることは保証付きです。

アベンジャーズなどのマーベル映画も根強い人気があります。さらには「終わらない物語」のスター・ウォーズも手中にあります。マーベル、スター・ウォーズともに映画はもちろん、その独自のキャラクターでも人気があり、トイズなども売れます。

スポーツチャンネルのESPNは解約が続いており、ディズニーにとっては頭を抱える問題ですが、ディズニーにとっては収益の柱の一つです。

良質なドラマの独自製作を行うネットフリックスの勢いはありますが、アップルがコンテンツを強化するのであれば、一気にディズニーほどの大きな相手を買収したほうが後々はいい方向に進むのではないかと考えます。そしてこれほど強力な相手はほかにいません。

ウォルト・ディズニーの時価総額は15兆円ほどと安くはないですが、25兆円の手元資金があるアップルにとっては上質な買い物ではないでしょうか。

 

物語るロゴ

「かじられたリンゴ」は誰もが知っているアップルのロゴマークです。

apple マーク

出典:Apple

 

なぜ、このようなロゴになったのでしょうか。

一説にはスティーブ・ジョブズがあるデザイナーに新しいマークを依頼し、そしてできあがったのが、りんごの右側に一かじりを加えたマークでした。

一かじりを意味する “a bite” とコンピュータの容量の情報単位 “byte” をかけたものという説から、「かじられたリンゴ」は原罪を示しているという説。さらにはコンピューター科学者のアラン・チューリングが死んだ時、そばにはかじりかけのリンゴがあったなど、さまざまな説が語られています。

アップルの初代ロゴは、ニュートンが木の下に座って本を読んでいるというものでした。

apple 初期マーク

出典:http://jack8.at.webry.info/201204/article_3.html

 

スティーブ・ジョブズはこれでは面白くないと考え、新しいロゴのデザインをあるデザイナーに依頼します。そのデザイナーはロブ・ジャノフという人でした。

彼は「かじられたリンゴ」のデザインの本当の理由を知っています。

ロブ・ジャノフ氏曰く、

「物語は人から人へと伝えられる途中に形を変えていくものです。私はリンゴが他の丸い果物ではなく「リンゴ」に見えるシルエットにするために、ロゴを一口かじったデザインにしました。

ところが10年後、なぜ私がAppleのロゴデザインをかじったリンゴのデザインにしたのかについての本を読んでいる時に別のことが書いてあったのです。その物語は私が実際にデザインした理由よりも面白く、物語は人から人へと伝えられ、みんなが信じるところになりました。

人々がこれらの物語を信じているのは単にデバイスやロゴの装飾を愛しているからではなく、物語に特別なつながりを感じているからだと考えています。」

出典:http://gigazine.net/news/20160926-apple-logo-design/

 

アップルのロゴマークの由来については知らない人も多くいるのではないでしょうか。「かじられたリンゴ」は、リンゴだとわからせるため、それだけの理由だったのです。

さまざまに言われている説は、よく作り上げられた物語だったのです。

1986年、スティーブ・ジョブズはアップルを退社して、ルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門を1000万ドルで買収し「ピクサー」と名付けました。

ピクサーはウォルト・ディズニー・ピクチャーズと共同で映画製作を行い『トイ・ストーリー』などの人気作を生み出しました。

スティーブ・ジョブズは1996年に経営不振だったアップルに復帰。ピクサーは2006年にディズニーに買収され完全子会社となりました。このときスティーブ・ジョブズはディズニー株をおよそ7%保有する筆頭株主になると同時に役員にも就任しました。

その後ディズニーは2012年にルーカスフィルムも傘下に収めました。ピクサーとルーカスフィルムはディズニーのもとで再び一緒になったのです。

スティーブ・ジョブズを介してアップル、ディズニーの関係は昔から続いているのです。

現在のウォルト・ディズニーの筆頭株主はスティーブ・ジョブズの妻であるローレン・パウエル・ジョブズで7.9%の株式を保有しています。

Appleの甘い蜜に誘われて、いつかネズミはそのAppleをかじりにくるのではないか。Appleもネズミにかじられることを望んでいた。あのロゴマークはそれを予言していた。

そんな物語があってもいいのではないでしょうか。

 

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