OPEC減産合意で市場は好感。しかし一息ついたシェールが動き出す

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OPEC減産

 

注目のOPEC総会がウィーンで開かれました。

減産合意は不透明なまま開かれた総会でしたが、結果は減産合意。OPECが減産合意するのは2008年以来となりました。

 

日量3250万バレルへ

11月30日、オーストリアのウィーンで開かれていた石油輸出国機構(OPEC)総会は2008年以来、8年ぶりの減産で合意しました。

OPECは今回の総会前に行われた、9月のアルジェリアでの総会で決めた日量3250万バレルへの減産計画の実現に向けて協調し、1月までに生産量を日量約120万バレル減らすことになりました。

今回合意した減産案は、サウジアラビアが日量48万6000バレル減。イラクが日量21万バレル減。アラブ首長国連邦(UAE)とクウェートは日量13万9000バレルと13万1000バレル減。さらにOPEC非加盟のロシアは「技術的能力の範囲内で」としたうえで、最大30万バレル減となりました。

ナイジェリアとリビアは適用を除外されました。また長期にわたる制裁を受けていたイランは日量約380万バレルへの増産が容認されました。

出典:「死んだ」はずのOPEC、存在意義示す減産合意-世界市場に波紋 – Bloomberg

 

市場は好感

OPECによる8年ぶりの減産合意や、この日に発表されたADPの全米雇用統計が予想を上回ったこともあり、外国為替は米ドルが買われ円が売られました。

ドル円は114円台まで上昇。115円まで視野に入ってきている状態です。

12月1日の日経平均も一時400円以上の上昇を見せました。

 

依然不安は残る

総会は減産で合意しましたが、これが本当に遵守されるかを見守らなければなりません。守られないことも過去にはあったようです。

さらに減産で足並みを揃えているOPEC非加盟のロシアですが、こちらも状況によって態度を変えることも考えられますので不安が残ります。

 

シェーー!ル

今回の減産合意で一方的に原油価格が上昇するかはわかりません。なぜならアメリカのシェール企業が増産で対抗するかもしれないからです。これが原油価格が上昇に向かわない大きな要因になるかもしれません。

これまでOPECなどの産油国、とくにサウジアラビアはアメリカのシェールをボコボコに潰そうと減産には難色を示していました。まだ生産コストが割高だったシェール企業は、原油価格の下落でバタバタと倒れていきました。

サウジアラビアなどの産油国にとってはシェール企業はうっとうしい存在なので、その芽を潰したかったのでしょうが、原油価格の下落は同時に自国の首も絞めることにもなりました。

長く根比べが続きましたが、その間シェール企業は技術開発で生産コストを下げることに成功し、価格競争に耐えました。

ノースダコタ州の一部のシェールオイル生産コストは1バレル15ドルまで下がっており、これはイランとほぼ同じ生産コストともいわれています。

さまざまなコストを含めても原油価格が45ドル程度あれば一部のシェール企業は採算がとれるとされています。

OPECの減産は一息ついたシェール企業にとって動き出すきっかけとなるかもしれません。

 

(アイキャッチ画像/著作者:gatag.net)

 

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