J&Jが買収を進めるスイスのアクテリオンに仏サノフィが参戦か

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アクテリオン争奪戦

 

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がスイスのバイオ企業アクテリオンに買収提案をしていますが、その争奪戦にフランスの製薬大手サノフィが加わりそうです。

 

J&Jvsサノフィ

アメリカの医療製薬会社のJ&Jがスイスのバイオ企業大手のアクテリオンに対して買収提案をしています。

ジョンソンエンドジョンソンがバイオ企業アクテリオンに買収打診
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がスイスのバイオ企業アクテリオンに買収を打診しました。医薬品の充実を図るのでしょうか。J&Jは2016年9月には同業のア...

 

この買収に対して対抗馬が現れそうです。フランスの製薬大手サノフィです。

ブルームバーグが伝えたところによると、協議は非公開ながらも複数の関係者の話では、サノフィはアドバイザーの協力を得てアクテリオンの買収を検討しているようです。ただ、買収案を提示するかどうかは決めていないということです。

J&Jはアクテリオンに対して積極的な買収提案を行っており、1株250ドルを上回る水準に買収額を引き上げており、アクテリオンの株主もJ&Jの買収に傾きつつあると言われています。

そのためもしサノフィをはじめ、他の製薬会社がアクテリオンに関心があるのなら対抗策を急ぐ必要があります。

J&Jの買収額に対するアクテリオンの時価評価額は270億ドル超になるということです。

出典:仏サノフィがアクテリオンへの買収提案を検討、J&Jに対抗-関係者 – Bloomberg

 

ノバルティスは静観

この買収案件に対して12月4日のロイターが伝えたことによると、スイスの製薬大手ノバルティスのジョー・ヒメネスCEOがスイス紙のインタビューに対して、アクテリオンのホワイトナイトとなる可能性は低いと答えました。

ヒメネスCEOは、

「われわれは常に20億から50億ドルで補完的買収に専念すると言ってきた」

と答えました。

出典:Novartis CEO plays down prospects for Actelion bid: Blick

 

サノフィ

現在のサノフィの姿になる前、まずフランスの製薬大手サノフィ・サンテラボが、同国のアベンティスファーマを吸収合併して2006年にサノフィ・アベンティスが誕生しました。その後、2012年に社名を現在のサノフィに改称し、今の姿になりました。

バイオ分野にも力を入れるために、アメリカのバイオ企業ジェンザイムも買収しています。

サノフィは循環器、がん、糖尿病などの製品が主力です。

代表的なものは糖尿病治療薬「ランタス」や抗血小板薬「プラビックス」。インフルエンザ髄膜炎の予防ワクチン「アクトヒブ」、抗がん剤「タキソテール」などがあります。花粉症に効き目がある市販薬の「アレグラ」もサノフィです。

 

J&Jが優勢か

J&Jが買収額を引き上げたことによってアクテリオンの株主はJ&Jの買収に傾きつつあるようです。

買収額は1株246ドルと伝わっていましたが、その後、250ドル前後まで修正されたようです。

一部上位のアクテリオン株主は買収額が引き上げられたことによって、会社の一部が買収されるのではなく、J&Jが目指している完全な買収を支持する姿勢を見せています。

さて、サノフィから対抗策はでてくるのでしょうか。

 

J&Jが買収交渉打ち切り!【追記:12月15日】

12月14日のロイターが、J&Jがアクテリオンの買収交渉を打ち切ったと伝えました。

J&Jがアクテリオンの買収交渉を打ち切った後、アクテリオンが「戦略的取引」について協議中であることを示しました。一部報道によれば、その相手はサノフィとみられています。

ただ、アクテリオンは現在協議中の相手を明らかにしていませんが、アナリストの間では以前からサノフィによるアクテリオン買収が予想されていたようです。

どのような買収交渉になるのか。また協議内容については不明ですが、サノフィはアクテリオンの企業価値を最大で300億ドルと評価する可能性があるということです。

出典:Actelion talking to Sanofi after J&J exit: sources | Reuters

 

アクテリオンの買収に向けてはJ&Jが買収額を引き上げるなど、積極的な交渉で有利に進めていました。

サノフィが買収交渉に参加しても具体的な買収額を提示しているJ&Jで決まりかと思いましたが、まさかこうもあっさりJ&Jが交渉を打ち切るとは思いもしませんでした。

J&Jの買収額に対するアクテリオンの評価額は270億ドル超と言われていましたが、サノフィはそれを上回る300億ドルと評価する可能性もあるとされました。

また一部アナリストから伝わっているサノフィのアクテリオン買収が予想されていたことを考えるならば、J&Jによる買収の可能性は低かったのかもしれません。

J&Jが買収額を引き上げたところでサノフィ側のアクテリオン評価額300億ドルとすれば、J&Jもはじめから300億ドル超の評価をしなければならなかったでしょうし、そもそもサノフィがJ&Jよりも先にアクテリオンに関心を持っていたとすれば、アクテリオン側が今回のJ&Jの買収に対して強気に出たのも納得です。

J&Jが買収交渉を打ち切ったことでアクテリオンの株価は9%以上安。サノフィの株価も2%以上安の下落となりました。

 

(アイキャッチ画像/著作者:george shahda)

 

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