『グレーズド』のように熱さと甘さが消えたクリスピーの新宿店が閉店

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行列の象徴

 

新宿サザンテラスにできていた行列はどこへいってしまったのか。

クリスピー・クリーム・ドーナツの新宿サザンテラス1号店が2017年閉店する。ドーナツは甘くても経営は甘くなかった。

 

「熱さと甘さが消えた」

2017年1月3日。ドーナツチェーンのクリスピー・クリーム・ドーナツの新宿サザンテラス1号店が閉店する。

「長蛇の行列ができる」

10年前の2006年12月、ロッテと流通業界のリヴァンプが合弁事業として、『クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン』を設立。新宿に1号店がオープンした。流行りもの飛びついた人たちの長蛇の列が連日できた。

しかし現在、その列は熱狂と共に消えた。

ピーク時は全国で64店舗を展開していたが、人気の陰りと同時に2016年9月までに46店まで縮小。2016年3月期には純損失8億円となった。

そして2017年1月、行列の象徴だった新宿1号店が閉店する。会社側の説明では不動産契約の満期での閉店としている。

これからは地域密着型のドーナツ店として経営を進めていくようである。

 

ティッカーシンボル「KKD」

クリスピー・クリーム・ドーナツの始まりアメリカである。

1937年、アメリカのノースカロライナ州で創業した。2001年にはニューヨーク証券取引所に上場。ティッカーシンボルは「KKD」だった。

日本にできた長蛇の列と同じように、本国でも列ができた。

「手に入らない」

そういわれるとどうしてもほしくなるのが心理。アメリカも日本も同じである。人気の波に乗り急速にフランチャイズを展開、一時期は世界で600店舗以上となった。

しかし次第に売上げが伸び悩み始めた。簡単に手にはいるとありがたみがなくなり、魅力は薄れていった。

株価は一時50ドルあたりまで上昇していたが、金融危機後の2009年は1ドル台まで下落した。その後は20ドル台まで徐々に値を戻したが、2016年5月、クリスピー・クリーム・ドーナツは身売りを決め、ルクセンブルクに本拠がある投資ファンドJABホールディングの傘下に入り、株式は非公開化となった。買収額は13億5000万ドルだった。

 

飲食ほど難しいものはない

生活必需品とちがい、飲食ほど流行り廃りが激しい業界はないと個人的には思う。一時期の流行りは長くは続かない。どこの世界でも同じである。

今はマカロンが話題にあがることはない。

クロナッツは今でも人気があるのだろうか。

ハンバーガーのシェイクシャックはどうした。

次から次へと新しいモノが生み出されコアな人たちに人気が出る。それをメディアが大々的に取り上げる。その人気に拍車がかかり、長蛇の列ができる。

そして今日もまた新しいモノが世に送り出され、人々の列ができることを今か今かと待ち構えている。

たぶん、高品質なドーナツの味や、今までに経験したことのない不思議な食感。高級志向な食べ物に興味があるわけではないのだろう。

多くの人は、行列の先に何があるのか、そこに興味があるのだ。

 

(アイキャッチ画像/出典:Krispy Kreme Doughnuts

 

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