ドル売りで元安を支える中国は「為替操作国」なのか

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元安か元高か

 

トランプの大統領就任式が1月20日と迫っています。

大統領選の段階からトランプは中国が人民元の相場を元安に誘導していると批判していました。1月20日の就任式でさっそく中国を「為替操作国」に認定すると公言していましたが、先日の報道でとりあえず話し合いを行うとして矛をおさめました。

 

元安ドル高

元安ドル高の傾向は2015年ごろからはじまりました。

資本流出、つまり人民元なんかよりドルをほしがっている人が多い。元安が進むのは中国国内から国外へ資金を移動させる動きが大きいからです。中国の金持ちは中国自体を信用していないとも言われていますから、さっさと資金を海外に逃がす。元なんかより基軸通貨のドルのほうがよっぽどいいわけです。

前ほどではありませんが、今でも多くの中国人が日本や世界で爆買いを行っています。元を外貨に変えて買い物をしているわけですから、こういったことも元安の要因です。

これにより、元安ドル高の流れが続いており、未だに収まる気配はありません。

 

外貨準備が減少

世界中を巻き込んだリーマンショックのときでも中国は成長を続け、外貨準備高は2014年6月ごろには4兆ドル目前まで迫りました。

しかしその後は減少が続き、2016年11月には3兆516億ドルまで減少しました。わずか2年と少しでおよそ25%減少したことになります。

出典:http://www.sankei.com/world/photos/161226/wor1612260008-p1.html

 

これは中国経済の減速が浮き彫りになり、それに合わせるように元も下落、中国当局は元安の流れを止めるために外貨準備のドルを売り、元買いの介入をおこないました。この介入のために外貨準備を取り崩しており、もう少しで3兆ドルを切る手前まで減っているのです。

 

中国は元を支えている

トランプは中国が輸出に有利な元安方向に誘導していると批判をしていましたが、はたしてそうなのでしょうか。

よくよく考えてみれば、元安傾向に歯止めをかけるために中国当局は外貨準備を使い元買いを行っています。それは一方的に中国が元安を容認しているとは考えにくいのではないでしょうか。

さらに資金流失を止めるために、中国政府は旅行者が海外購入した商品を国内に持ち込むときに課す関税を引き上げるなどの対策も行っています。

数年前から元安傾向が続いていますが、アメリカ次期大統領にトランプが決まったことで中国はトランプの批判の的になっています。これによりさらに元安の傾向が強くなり、中国が元を買い支え外貨準備が減り続ければ、経済への懸念が広がります。

はたしてトランプ次期大統領はどのような姿勢で挑むのでしょうか。

 

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