暴走トランプを止める『狂犬』ジェームズ・マティスが国防長官に

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国防長官にマティス

 

トランプ政権の次期国防長官に元海兵隊大将の退役軍人ジェームズ・マティスが任命されます。

マティスは2013年まで海兵隊大将を勤めていました。本来は退役後7年以内の軍人の国防長官就任は禁じられており、マティスはこれに引っかかります。しかし今回は連邦法の適用除外の法案が、上院では1月12日。下院では13日に賛成多数で可決されました。

この可決には野党の民主党議員の多くも賛成に回りました。下院では賛成が268票、反対が151票。上院では賛成81票、反対17票という結果でした。最終的にこの法案は大統領の署名で成立します。1月20日には正式に承認される見通しです。

ちなみに過去に同じように特例を受けたのはトルーマン政権でのジョージ・マーシャル元帥で、マティスが国防長官に任命されれば二番目となります。

 

『マッドドッグ』の異名

マティスは現在66歳。軍歴44年の元海兵隊大将でした。湾岸戦争やアフガニスタン、イラク戦争などを指揮した経験があります。

2013年にはイランへの政策をめぐりオバマ大統領と対立し、中央軍司令官を解任されました。

「人を撃つのが楽しい」

この発言が元となりマティスには『マッドドッグ』の異名が付けられました。日本では『狂犬』と報道されました。

しかしこれは前後にある言葉が伝わらないまま、「人を撃つのが楽しい」という部分だけ切り取られて報道されてしまっています。

2005年、彼がまだ中将時代にサンディエゴの討論会で発言した内容は以下の通りです。

「あなたがアフガンに行くと、ベールを被らないからと5年間も女性たちを殴りつけてきた連中がいる。あなたは、かような連中が男らしさのかけらもないということを知る。こういう連中を撃つことは非常に楽しい。実際、戦いというやつは楽しいんだ。こういう連中を撃つことは楽しい。正直、私は喧嘩好きなんだな」

出典:Wikipedia

たしかに、露骨に「撃つのが楽しい」「戦いは楽しい」というのは問題があるかもしれませんが、発言の内容を見れば無差別に人を殺したいということではありません。

 

読書家で同盟を重視

マティスは読書家としても知られています。歴史書やさまざまな戦略家の著作を読み、アメリカが介入する戦争ではその土地の文化や風習を自ら学びます。さらに同盟国は外交でも軍事行動でも重要な存在であり「同盟なき国は滅びる」と言っています。

先日行われた上院指名承認公聴会でも、北大西洋条約機構(NATO)を「近代史上で最も優れた軍事同盟」と発言いています。

ロシアに対してはアメリカに対する脅威の筆頭で、立ち向かう必要があり、プーチンを「敵対する人物」と述べました。

 

暴走機関車を止めるか

トランプは2016年11月19日、ニュージャージーでマティスと面会しました。

オバマ政権で禁止されたテロ容疑者などへの軍やCIAによる水責めなどの拷問を復活させたいという考えに対して、マティスは反対しました。

「私の経験では、タバコ1箱とビールをもらえれば、拷問よりもっとうまくやりますよ」

と答えたと言われています。

トランプはプーチンを、よい指導者と賞賛していて、ロシアとの関係改善を臭わせています。さらにNATOをはじめ、同盟国に対して関係を見直すような発言もしています。

それに対してマティスは、上司となるトランプの考えに相容れない場合ははっきりと否定的な発言をしています。実際にトランプ政権がはじまればどうなるかはわかりませんが、暴走機関車トランプを止められるのはマティスとの期待はあるようです。野党である民主党も特別法案を賛成多数で可決させたのが何よりの証拠かもしれません。

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アイキャッチ画像/出典:http://www.bbc.com/japanese/38178720

 

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