自動運転技術ベンチャーのZMP
2016年に上場予定だった自動運転技術開発ベンチャーのZMP。
顧客情報流出問題で上場を取りやめましたが、谷口恒社長がロイターのインタビューに答え、体制が整い次第、IPO再申請を行う予定であることがわかりました。
2016年上場延期
自動運転技術に注目が集まりだし、日本で技術開発を先行しているZMPは2016年12月に上場予定でした。IPO投資家にも注目の銘柄でしたが、上場直前に延期が発表されました。会社発表では顧客情報流出が発覚したことが原因としていますが、巷ではさまざまな憶測が流れました。
2月3日、ロイターがZMPの再上場についてニュースを伝えました。
[東京3日ロイター]昨年11月に顧客情報流出が発覚し、翌月上場申請を取り下げた自動運転技術開発ベンチャー、ZMP(東京・文京)の谷口恒社長がロイターのインタビューに応じた。問題となった情報セキュリティーの再発防止体制が整い次第、年内にも上場を再申請する意向。
谷口社長は「オリジナルのセキュリティーを整えるために少し時間をかけて」やるが、「セキュリティー(整備)は1年もかけるものではない。そんなに長くはない」と話し、「納得のいく」セキュリティー整備ができる時期に再申請すると述べた。
同社は昨年から神奈川県や東京都内の公道で実証実験を始めており、1月末にお台場の一般道路での車線変更や左折、難度の高い右折も披露した。
DeNAと提携解消。
2015年にZMPはディー・エヌ・エー(DeNA)と合弁会社『ロボットタクシー』を設立し、自動運転による旅客事業を計画していました。
しかし2017年早々、DeNAはZMPとの提携を解消。その理由として「ロボットタクシーの運営方針の違い」と発表しました。なおZMPの上場延期と今回の提携解消は無関係としています。
さらにDeNAは、日産自動車の自動運転車両を活用し、新たな交通プラットフォームを開発すると発表しました。
IPOは注目
「いつIPOするか」
注目だったZMPのIPO申請が2016年にされたときからIPO投資家には大注目の銘柄でした。公募枚数が多いことと、想定価格が低かったこともあり、初値は高騰しても複数枚当選しなければ利益は大きくならないと予想されていました。それでも注目銘柄にかわりはありませんでした。
早ければ2017年にも上場と報道されました。延期というつまずきもありましたが、IPOされれば大注目の銘柄です。期待しましょう。
(アイキャッチ画像/著作者:gatag.net)