トランプ大統領側近のバノンがNSCから外れる

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力の移動か

 

トランプ大統領の側近中の側近だったスティーブ・バノンが国家安全保障会議(NSC)のメンバーから外されました。これは2月20日に大統領補佐官に指名されたマクマスター陸軍中将の影響があったと思われます。

 

ホワイトハウス内で対立

マクマスターは、ロシアとの接触が問題となり辞任したマイケル・フリン前大統領補佐官の後任として指名されました。

トランプ大統領は自身の考えと反対の意見に耳を傾けません。ホワイトハウス高官にはお気に入りだったバノンやフリン、ナヴァロなどを揃えました。

トランプ大統領はロシア寄り、対テロ政策の変化、米軍再編などを主張してきましたが、このような考えはマクマスターとは意見が異なるとわかっていました。

それでも、今回のNSCの再編でトランプ大統領の側近だったスティーブ・バノンがメンバーから外れたことは、マクマスターの影響力が強かったことになります。

 

さらにマクマスターに追い風だったのは、バノンが主導した移民に関する大統領令でのつまずきと、オバマケアの代替案の賛成票が共和党からも得られなかったことです。

オバマケアに反対しているフリーダム・コーカスと呼ばれる共和党保守派「下院自由議員連盟」の支持が得らなかったのは、スティーブ・バノンの高圧的な態度があったと言われています。

ホワイトハウスを訪問したフリーダム・コーカスのメンバーに対してバノンは、

「いいか諸君。これは話し合いではない。討論でもない。この法案に賛成票を投じる以外、君たちに選択肢はない」

と語ったといいます。

この対応はまずかったと言われています。

 

さすがにトランプ大統領もお腹いっぱいといった感じでしょうか。側近の対応で物事がなにも進まない状態に嫌気がさしたのかもしれません。

 

なお、一時常任メンバーから外されていたコーツ国家情報長官とダンフォード統合参謀本部議長はメンバーに復帰するとされています。

 

両党から歓迎される人物

マクマスターの人事に関しては共和党、民主党の両党から歓迎されました。

フリンの後任にマクマスター中将が大統領補佐官に
新大統領補佐官 トランプ大統領は政権発足後、さまざまな批判を受けていますが、ダメージが大きかったのは就任3週間たらずで事実上の更迭となったマイケル・フリン...

 

共和党のジョン・マケイン上院議員は、「真の知性と能力を持つ人物だ」と称賛し、民主党のスティーブ・イスラエル下院議員も「素晴らしい」と評価しました。

 

軍人の起用が多いトランプ政権内でのマクマスターの影響力は今後も大きくなっていくと思われます。意外にトランプ政権は持ち直すかもしれませんね。

 

(アイキャッチ画像/著作者:Sgt. Alicia R. Leaders)

 

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