誰も逆らえない
まだ大統領にもなっていないのにトランプ様の権力は絶大なようです。
かれのつぶやきにだれもが怯え、目を付けられたら最後、彼の前ではひれ伏し、「Yes」と言うだけです。
『エアフォースワン』を製造するボーイングと、『F35』を製造するロッキード・マーチンのCEOがトランプ様と会談しました。
お値引き
12月19日、アメリカの次期大統領を正式に決める選挙人投票が行われました。
過半数のラインとなる270人を突破したことで共和党のドナルド・トランプの当選が確定しました。2017年1月20日に大統領に就任します。
選挙人投票で裏切り者がでるのではないかと言われていましたが、両党から7人の造反が見られたようですが、選挙結果が覆ることはありませんでした。
トランプはまだ正式な大統領にはなっていませんが、すでに大統領のような絶大な権力を保有しているような勢いが感じられます。
とくに彼が発するつぶやきは、つぶやきどころではありません。神の力のように、
「海よ割れろ」
とつぶやけば、おそらく真っ二つに割れるかもしれません。
彼の一言で株価は大きく変動するようになってしまい、今後の株価を予想するうえでもっとも重要なものはトランプのツイートとなっています。
「エアフォースワン高いね」
「F35のコスト制御不能」
防衛関連にやさしいと思われていたトランプでしたが、このつぶやきで関連銘柄の株価は軒並み下落しました。
12月21日のロイターが伝えたところによると、トランプ次期米大統領はアメリカ航空機大手のボーイングのムーレンバーグCEOと防衛企業大手のロッキード・マーチンのヒューソンCEOとフロリダにある自身のリゾートで会談しました。
トランプは、ボーイングの「エアフォースワン」とロッキードの戦闘機「F35」を、どちらもコストが高いと批判した経緯があります。とくに「エアフォースワン」に対しては40億ドル以上かかるとして「キャンセルするぞ」などと発言もしました。
会談ではコスト削減の話し合いが行われた模様で、実際にトランプも値引きを目指していると語ったようです。ボーイングのムーレンバーグCEOは今回の会合を、
「生産的だった」
として、
「安く収めるよう、お互いに全力を尽くす」
と話したようです。
一方のロッキード・マーチンのヒューソンCEOは、報道陣には無言で会談場所から立ち去ったということです。
出典:http://jp.reuters.com/article/trump-boeing-idJPKBN14A2BT
お値引きできるんですね。
大統領になれば自分が載る航空機だから金かけても何も言わないのかと思ったんですが、けっこうしっかりしているのか、人気取りなのか。
ボーイングも「値引きしろ」てトランプ様に言われた、値引きするしかないでしょうね。こんな素材はどう。
出典:http://blogs.yahoo.co.jp/shiraty5027/52834317.html
ハリボテ戦闘機。しかしよくできてるな。遠くから見たらわからないですね。
アメリカ株選びはトランプ次第
景気がよくなる局面ではどこそこのセクター。原油価格が上昇したらエネルギーとか。いろんなこと言われてるけど、今一番当たるのはトランプのつぶやきでしょ。トランプについてきゃ間違いない。
主要閣僚にゴールドマン・サックスが多いなら、ゴールドマンいいじゃない。
ウィルバー・ロスは鉄鋼に強いから鉄鋼株いいじゃない。
テック企業との架け橋になるであろうピーター・ティールとの関係が深い企業もいいと思いますよ。イーロン・マスクのテスラとか、PayPalマフィア関係の人物とか。
12月21日には政権移行チームが投資家のカール・アイカーンが規制改革に関する大統領特別顧問に就任したことを発表しました
ならば、ボロ株のゼロックス、フリーポートなんてぎゅんぎゅんくるかも。
まあ、個人的には買わない銘柄ですけど、銘柄選定にはそういったことも大事かと思います。
ただ、現在のトランプラリーはいつ終わっても不思議ではないのでご注意を。
(アイキャッチ画像/著作者:Andrius Petrucenia)