青い鳥が逃げ出す
なにかと話題がたえないツイッターですが、立て続けに幹部が退社してしまう事態に見舞われています。
幸運の青い鳥はどうなってしまうのでしょうか。
ツイッター幹部が続々退社
ツイッター社員は会社を辞めるとき、まずはつぶやくようです。
12月20日、短文メッセージサイトのTwitter(ツイッター)のアダム・メッシンガー最高技術責任者(CTO)とジョシュ・マクファーランド製品担当副社長がツイッターを退社することをツイッターで発表しました。
アダム・メッシンガーCTOは、先に退社したアダム・ベインCOOと共にツイッターで重要なポジションを担っていました。
また、ジョシュ・マクファーランド製品担当副社長は広告をはじめ、データサービスや顧客サービスなどを担当していました。なおジョシュ・マクファーランドは以前から誘いを受けていたベンチャーキャピタルのパートナーになることが決まっています。
ジャック・ドーシーCEOはアダム・メッシンガーに対して、これまでの功績に感謝するツイートをしています。
COOも退社済み
今回の二名の退社前に11月にはアダム・ベイン最高執行責任者(COO)が退社することを発表しています。後任にはアンソニー・ノト最高財務責任者(CFO)の就任が予定されています。
アダム・ベインはツイッター内で高く評価されており、担当した広告事業は相当の実績を上げていたということです。
再びの買収候補か
ツイッターに関してはこれまで買収のウワサがたえませんでした。
とくに2016年9月に報道された買収には、グーグルを傘下に持つアルファベットや、SaaSで大手のセールスフォース。さらにはベライゾンやディズニーなどの企業名もあがっていました。
この報道でツイッターの株価は急上昇しましたが、日が経つにつれて名前があがっていた企業は買収を取りやめ、最後まで残っていたセールスフォースも手を下ろしました。
その後はツイッターもサービスを拡大させたり、人員整理をおこなうなどしてきましたが、経営難が続いています。追い打ちをかけるように主要幹部の退社も続いています。
ただ、それでもツイッターの知名度と、つぶやきで蓄積されたデータは魅力的です。
SNSとしても健在で、とくにこの分野で遅れをとっているアルファベットはツイッターを買収すればSNSを強化できます。
また個人的には日本のソフトバンクグループが興味を持ってもおかしくないのでは考えています。
世界的にはツイッターは以前より下火になっているようですが、日本でのツイッターは根強い人気があります。140字という制限も日本語と相性がいいのかもしれません。
先日のIT会談ではツイッター関係者は招待されなかったようです。
一部ではツイッターは企業規模が小さいとか、トランプに嫌われてるとかの理由で招待されなかったといわれています。だからトランプ政権になれば、
「誰かツイッター買収すれば? マサ、いっとく?」
となるかもしれません。
買収額は200億ドルともいわれていますが、アルファベットにしてもソフトバンクにしても安くはない買い物ですが、魅力的であることにはちがいないと思います。