FOMC
1月31日と2月1日まで開催されていた2017年最初の連邦公開市場委員会(FOMC)は、FFレートの誘導目標を0.50-0.75%に据え置くことを全会一致で決定しました。今回のFOMCは議長会見もないことから予想通りの金利据え置きでした。
声明文として、
- 雇用市場は継続的に強まっている
- 経済成長は緩やかに継続
- 消費者や企業のセンチメントを示す指標は改善された
- インフレ率はここ数四半期に上昇したが、なお委員会の目標である2%を下回っている
とくに強調されることもなく、年内の利上げペースを加速させるような内容もなく、ほぼ予想通り、市場の反応も薄いものでした。
次回のFOMCは3月14日-15日となっています。
利上げは6月が濃厚か
FOMCで利上げが実施される確率が高いのは議長会見がある3月、6月、9月、12月です。
2017年の利上げは3回と予想されています。ただこれは予想であり、3回利上げが実施されることもあれば、1回しか実施されないこともあります。経済状況と相談してのこととなります。
CMEのフェドウォッチで確認してみると、2月2日の時点で利上げ予想は6月の確率が高くなっています。
6月14日に0.25%引き上げの確率が46.7%となっています。ちなみに前月の5月予想は34.3%。翌月の7月予想は44.0%です。
次回3月のFOMCは据え置きの確率が高くなっています。82.3%の確率です。
3月の可能性
3月の利上げは実施されない確率が高いようです。年内に3回の利上げを行うのであれば3月をスルーしてしまえば、後半に集中することになりイエレン議長にはプレッシャーになりそうです。
個人的には3月に一度利上げを行ったほうが、年後半になにかあってもクッションができるのでいいとは思います。
3月に利上げをスルーすれば、年内の利上げは1回か、よくて2回になる可能性もあると考えます(予想屋ではないのでおおいに外すかもしれませんし、トラ様がなにをするかも予測不能ですので、実際どうなるかわかりません)。
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