ドット・チャートは3回予想
先日、アメリカは利上げを行いました。2015年12月以来の利上げでした。
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この利上げはほぼ決定でしたが、注目だったのが、2017年の利上げペースが従来の2回から3回予想となりポジティブサプライズとなりました。
しかし実際に3回の利上げが行われるかはわかりません。
2017年FOMCは8回
12月14日、連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、大方の予想通りフェデラル・ファンド(FF)金利目標を0.25%引き上げ、0.50-0.75%に全会一致で決定しました。
今回の利上げはおよそ1年ぶりとなりました。
すでに利上げは織り込み済みで驚きはありませんでしたが、2017年の利上げペースにサプライズがありました。
金利の見通しを表すドット・チャートでは、0.25%の利上げ予想回数は2016年9月時点で2回でしたが、それが3回とペースが速まったことがわかりました。
2017年のFOMCは8回の開催です。このうち議長会見があるのが3月、6月、9月、12月の4回となっています。
- 1月31日-2月1日
- 3月14日-15日
- 5月2日-3日
- 6月13日-14日
- 7月25日-26日
- 9月19日-20日
- 10月31日-11月1日
- 12月12日-13日
注目は2017年3月
2017年は利上げが3回と予想されていますが、実際利上げが実行されるかはわかりません。ドット・チャートは予想であって決定ではありません。
2016年の利上げ予想は4回などといわれていましたが、2015年12月に利上げを行ったあと、1年の期間を空けて、先日ようやく利上げを行った次第です。状況によって決定も変わるということです。
ここからは個人的な考えになるのですが、現在のお花畑的な「トランプラリー」がいつまで続くかわかりません。まだ大統領承認式も行われてなく、トランプ次期米大統領が高らかに掲げた政策の一つも実行されていません。
それなのに現在の相場は上値を追う展開になっていて、どこかチキンレースの様相を見せています。
しかし、だれも相場は予想できないので、このラリーの限界がどこかもわかりません。もっと続くかもしれませんし、明日にも崩れるかもしれません。
もし2017年のアメリカの利上げを予想するなら、よくて2回だと思っています。
2017年1月は会見がないのでここはスルーだと思います。その次は3月となり、ここでもし利上げを行えば、次は12月と予想します。
わたしは相場を考える上でアノマリーも参考にします。
『黄金の180日』
とは、10月末から翌年の4月末まで比較的パフォーマンスがいい期間のことを指しています。この期間は日経もダウも買ってよし状態。ドル高円安の傾向が強くなります。今のところ2016年も当たっています。
一方の5月から10月末まではパフォーマンスが悪くなる傾向があります。
『Sell in May』
とよく言われます。
そんなことから、2017年5月から10月まで相場は芳しくないとすれば、会見がある6月、9月は利上げできなくなり、残すは12月となります。
もし、2017年3月に利上げできなければ、2017年は1回の利上げで終わる可能性もあります。そういった意味で3月のFOMCは注目です。
「予想屋」ではないので当たらないかもしれませんが、そんなことを考えています。
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