ベトナムのLCC『ベトジェットエア』

CAの制服がビキニなんてけしからん! と思う男性がどれほどいるでしょうか。
口では「けしからん!」なんて言っといて、心では「ほう。どれどれ」などと思っているのでは。
CAがビキニで問題に
LCCと言われる格安航空会社は日本だけではなく世界中で拡大しています。
アメリカのサウスウエスト航空はその草分け的な存在です。
日本ではジェットスター・ジャパン。バニラエア。ピーチ・アビエーション。アジアではマレーシアのエアアジア。中国の春秋航空などが格安路線でしのぎを削っています。
ベトナムにもLCCはあります。『ベトジャットエア(VietJet Air)』

なんだかポケモンに出てきそうな名前ですが、2015年1月に日本にも初就航を果たしました。まだ定期便ではないようですが、今後は定期便となるかもしれません。
(※2018年5月7日に国交省から許可がおり6月24日から就航予定です。下段に最新記事のリンクを貼っています)
現在はベトナム国内と国外ではタイのバンコクとホーチミンを飛んでいます。
このベトジェットエアは就航から奇抜なサービスで問題がありました。
特に問題になったのがCAの女性が機内でビキニやドレスでファッションショーを行い当局から怒りをかうことがありました。
掲載したYouTubeはその様子の動画です。
右肩上がりの成長
セクシーな衣装やカレンダーを発行するなど、徹底的にお色気を実行してきたベトジェットエア。
2015年の乗客数は前年比66%増の930万人となりました。売上高も2倍以上となり4億8,800万ドル(約499億円)でした。
今年は乗客数1,500万人を見込んでいるようです。
ベトジェットエア創業者のグエン・ティ・フォン・タオCEO。彼女はベトナム初の女性億万長者になるといわれています。
大量輸送の時代ではない
航空機に乗るだけなんだからCAがビキニになる必要はないと考える人もいると思いますし、女性ならばこういったことに嫌悪感を持つ人もいると思います。
日本では破綻したスカイマークのミニスカCAのお色気路線が話題になりましたが、批判があがり中止に、そして会社自体が倒産しました。
CAがビキニ姿やミニスカをはいたり、または機内でショーや抽選会をするなど、飛行機の安全面の問題は別として、わたしはこのようなサービスはいいと考えています。
一昔前のようにジャンボジェットが飛ぶような大量輸送、大量消費の時代ならどうかと思いますが、現在はサービスが主流です。
顧客がどれだけ満足してくれるかが重要であり、それにより今後のリピートにも影響してくると思います。
発展めざましいベトナムへはビジネスで行く人も入れば、観光目的の人もいます。
とくに観光目的であれば、海に面したベトナムのビーチリゾートは人気です。
そのような場所に行くまでのフライト時間を盛り上げる一つとしてCAがビキニでお出迎えとなれば、いやでも気分は上々。ビーチへ着く前からリゾート気分。テンションはあがります。
どのような意味があるのかわからなかったミニスカCAよりは、ベトジェットエアのこの戦略はただのセクシー路線で片付けられません。
日本の航空会社も和装で迎えたり、法被などを着て「日本色」を出せば乗客の気持ちも上がります。
それかアニメや原宿が世界的にも知られていることで「カワイイ」だっていいじゃないですか。
CAの髪型がツインテールなんて斬新。
短くて長そうな機内フライトもただの移動手段ではなく、自国に客を呼び込む魅力あるサービスを実行していかなければ「メイド・イン・ジャパン」としてこれから世界を相手に勝てませんぞ。
6月24日から関空ハノイ間で就航予定
5月7日、国土交通省はベトジェットエアに対して外国人国際航空運送事業の経営申請を許可しました。運航開始は6月24日の予定です。