楽天がフリルを買収

楽天株式会社がスマートフォンを使い個人間売買取引ができるフリマアプリ「フリル」を提供する株式会社Fablicの発行済み全株式を取得し、完全子会社化しました。
この株式取得額は公表されていません。
「フリル」と「ラクマ」
楽天の発表によると、個人間売買市場はスマホの普及で手軽でスピーディーな売買が可能となりました。
「フリル」は順調にユーザー数を伸ばし、アプリダウンロード数は累計500万を超えているということです。楽天もフリマアプリ「ラクマ」を提供しています。
楽天は拡大をめざし、「フリル」を提供するFablic社を買収。グループに加えました。
「フリル」と「ラクマ」で月間流通総額は合計で数十億円規模となり、今後さらなる拡大に取り組みということです。
今後の取り組み
今後の取り組みとして「フリル」は楽天の「ラクマ」で使われている楽天会員IDでのログインが可能となったり、また「楽天スーパーポイント」を活用したポイントキャンペーンも予定しているということです。
国内はメルカリ。世界はアマゾン
国内のフリマ市場で大きな存在は「メルカリ」であり、月間流通総額は100億円以上。
海外展開もしておりダウンロード数は国内で3000万、海外で1000万といわれています。
フリルやラクマを寄せ付けない独走状態が続いています。
またメルカリは日本初の10億ドル(約1000億円)超の企業価値を持つ非公開ベンチャー「ユニコーン企業」として海外でも注目を集めており、2016年8月3日には追加の資金調達を検討しているとブルームバーグが伝えています。
フリマアプリという枠組みでは国内でメルカリの強さが目立ちますが、総合的なネット通販という枠組みではアメリカのアマゾンに敵うサービスはありません。
アマゾンにおける国内の売上高は約8700億円で1位。楽天は約7100億円で2位となっています。
しかしアマゾンの世界売上高は約11兆3400億円と、まさに桁外れなものとなっています。
以前にどこかの記事で書いたことがあると思うのですが、さまざまなサービスがこれまでに生まれ、そしてこれからも世の中に出てくると思うのですが、そのほとんどがアマゾンという巨大企業があれば済んでしまうぐらいアマゾンは強大な力を持っています。
買い物なんてアマゾンで注文してしまえばいいのです。
重いものもアマゾンならその日のうちに、いや数時間のうちに配達してくれます。
さらにドコモが定額で読み放題サービスを提供しているdマガジン。アマゾンも同じようなサービスをおこなっています。
黒船と言われた動画配信サービスのネットフリックスはどうでしょう。しかしこれもアマゾンが見放題サービスを提供しております。
プライム会員でアマゾンが提供するサービスが受けられます。
今回の楽天の買収の一件は国内では大きな動きかもしれませんが、世界に目を向ければ微々たるものなのです。
こういった視点を持って株式投資を行おうとするならば、市場は日本ではなくアメリカをオススメするのは世界の巨大な企業の株を買うことができるからなのです。
(アイキャッチ画像/出典:楽天がフリマアプリ「フリル」買収 月間流通総額は同社「ラクマ」と合計で数十億円に|ニフティニュース)