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1バレル62ドル台
2014年以降下落していた原油価格が昨年から引き続き2018年に入り上昇を続けています。およそ3年ぶりの高値です。
WTI価格は1バレル63ドル台で推移しています。
また北海ブレンドは69ドル台です。
原油価格の上昇にはOPECの減産協調のほかに、中東情勢の不安定要素なども影響しています。
2017年12月下旬にはリビアでの原油パイプライン爆発がありました。これには「イスラム国」の残党が関与した可能性があると思われています。
ニューヨーク先物市場では中東の情勢不安定などを材料に投機的な買いが入っているとも伝わっています。
ただ、原油価格が上がれば米シェール企業の増産などの可能性もあるので現在の水準を保てるかはわかりません。
一方、2018年のイベントとしてサウジアラビアの国営企業であるサウジ・アラムコのIPOが行われる予定です。
売出しは発行済み株式のおよそ5%ですが、時価総額では9000億ドルで世界最大のアップルの2倍以上とも言われており、世界最大の上場企業が誕生します。
この上場を成功させるために原油価格の上昇が不可欠です。2017年は石油株に人気がなく、後半になるにつれてやっと株価も回復してきました。
チャートはオイルメジャー大手のエクソン・モービルの株価です。2017年後半から回復傾向にあります。
いくら注目のサウジ・アラムコといえども人気なければIPOは失敗に終わります。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が力を入れている計画なので失敗はできないと思います。