こんにちはMayです。
今回は札幌でもはじまっているデリバリーサービスを考えます。

えっ? 札幌でデリバリーサービスあるの?

デカいリュック背負ったあれな。
わたしも東京から札幌に帰ってきてウーバーイーツの配達員を見て驚きました。
いったい雪が降ったらどうやって配達するのかと。
長年東京で暮らしていたわたしが生まれ故郷の札幌に帰ってきたので、東京と札幌の目線で物事を考えてみたいと思います。
デリバリーのUberEatsとWolt

今までの料理の配達と言えば飲食店が独自で行っていました。
しかしそれも今ではちがいます。
それぞれのサービスに登録した配達員が注文された品物を店舗で受け取り、リュックを背負いスマホを見て注文を届けます。
世界中でサービスを展開しているウーバーイーツ。
そして日本ではまだ3拠点のブルーのリュックが目立つウォルト(10月22日より東京一部エリア開始)。
札幌ではこの両社の配達員が街中を疾走しています。
札幌でのサービス開始は両社とも2020年
日本でもデリバリーサービスは多くの地域で展開されています。
とくに目立つのはウーバーイーツです。
リュックを背負って自転車やバイクで街中を走りまわっています。
ウーバーイーツが札幌でサービスを開始したのは2020年7月です。コロナの影響もあったでしょうが、街中では配達員をよく見かけます。
もう一つのデリバリーサービスがウォルトです。
札幌ではウォルトのほうが知られているのかもしれません。わたしも札幌ではウーバーイーツよりも先にウォルトを知りました。
まだ日本では認知が低いウォルト。
日本でのサービス開始は2020年6月に広島ではじまりました。札幌では同年6月からと、ウーバーイーツより一カ月ほど早いです。
現在は仙台でもサービスがはじまり、日本では3拠点となっています(10月22日より東京一部エリア開始)。
簡単に両社の概要を紹介します。
UberEatsとは
配車サービスのウーバー・テクノロジーが2014年に『UberFRESH』という名前でサービスを開始したのが始りです。
翌年に現在の『UberEats』と名を変え、アプリから注文できるサービスとなりました。
配達員は配達パートナーと呼ばれています。
UberEatsと大きく描かれた四角い黒や緑色のリュックを背負っています。
日本でのサービスは2016年9月に東京で開始されました。
サービスエリアは拡大を続けており、28都道府県(2020年10月現在)となっています。
Woltとは
日本でのデリバリーサービスはウーバーイーツが大きな存在ですが、ウォルト(Wolt)も日本でサービスを開始しています。
ウォルトはフィンランドで2014年に創業したデリバリーサービスの企業です。
サービス開始はウーバーイーツとほぼ同じです。
23カ国(2020年現在)でサービスを展開しており、日本では2020年3月に広島でサービスを開始しました。
その後、札幌、仙台と拡大し、東京でも2020年10月22日から一部の地域でサービスが開始されます。
ウォルトの配達員も配達パートナーと呼ばれ、Woltと書かれたブルーの四角いリュックを背負い配達しています。
UberEatsとWoltの配達エリア

札幌市内は広く、さらにウーバーイーツとウォルトはサービスを開始して間もありません。
デリバリーサービスを利用できる地域も限られています。
2020年10月時点ではウォルトのほうがサービスエリアは多くなっています。
UberEatsの配達エリア
現在ウーバーイーツのサービスを利用できる地域は以下の通りです。
- 中央区
- 白石区
- 東区
- 北区
札幌市内で4区のみ。さらにいずれも一部地域ということはそれほど広くはありません。
サービスエリアは順次拡大予定です。
Woltの配達エリア
現在ウォルトのサービスを利用できる地域は以下の通りです。
- 中央区
- 西区
- 東区
- 北区
- 白石区
- 豊平区
ウォルトのサービスエリアはウーバーイーツよりも2区多い6区となっています。
中央区を中心に周辺の区は対応しています。
サービスエリアは順次拡大される予定です。
配達員の多くは自転車かバイク

配達パートナーの多くは自転車やバイクで配達しています。
わたしは東京と札幌の配達パートナーしか見ていませんが自転車かバイクでした。
ほかの地域でもほぼ同じではないでしょうか。
自転車を利用している配達パートナーはスピードが出るクロスバイクが主流ですが、シティバイクの人もいます。
また最近では時間貸しレンタルの電動自転車を利用している人もいます。
札幌でもこの時間貸しレンタル自転車がありこれで配達してる人もいます。
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雪が降る冬の季節はどうなる

わたしはこれが最大の問題だと思うのですが、どうなのでしょうか。
ウーバーイーツとウォルトの両社とも札幌でのサービス開始は2020年6月と7月です。
札幌は本州のように梅雨がなく初夏でした。
自転車やバイクでの配達も問題なく行えます。
しかし札幌は冬には雪が降ります。
早ければ11月。12月には積雪もあります。
雪が積もっていなくても、道路は濡れていることが多いです。
夜になれば気温が低く、濡れた道路は凍りアイスバーンになります。
歩いていても滑るのですから細いタイヤの自転車はさらにでしょう。
配達となればそれなりのスピードも出さなければならないので、なおさらです。
両社とも札幌で迎えるはじめての冬となります。
基本的に雪道で自転車やバイクは乗れません。
しかし自転車は雪道でも乗っている人は見かけます(かなり無理やりですが)。
配達パートナーは札幌の雪道を自転車で配達するのでしょうか。
自動車での配達は可能なのか
ウーバーイーツやウォルトの規約などで配達に利用する乗り物が決まっているのかどうかはわかりません。
雪道でバイクや自転車を使っての配達は現実的ではないことを考えると自動車を利用するのでしょうか。
そうなると、このデリバリーの仕事の位置づけを考えてしまいます。
わたしの感覚ではこのデリバリーの仕事は副業の位置づけです。
本業が休みの日や空き時間でやる仕事。
たとえこれをメインの仕事としてやっても利用する乗り物はバイクや自転車です。
もし自動車で配達することが可能であるとしても、そもそも自動車を保有している人がデリバリーを副業としてやるのかどうか疑問です。
自動車を保有できる経済力があるわけですから。
デリバリーが定着する可能性はあるか

デリバリーサービスが札幌でも定着する可能性は正直わかりません。
今の状態では50%と考えます。
利用者双方から考えてみます。
配達パートナー側
昨今の働き方から考えれば、どこかの職場に勤めることが嫌な人にはこれほど自由な仕事の仕方はないです。
一度登録して自転車とスマホがあればお金を稼ぐことができます。
時間の許す限り働けます。
逆にあまり仕事をしたくないときにはやらなければいいわけです。
普段は定職に就いている人も、休日の副業としてできるので人気はあります。
運動がてらという人もいます。
これらは地域に関係なくデリバリーでお金を稼ぐ人たちの理由の一部です。
もし配達の仕事をしたいのであれば、そのような職種を募集している仕事をすればいいわけであって、デリバリーサービスを選ぶ必要はありません。
定職に就いた方がある程度保障されます。
しかしデリバリーサービスをするのは自由に自分が決めた時間で働けるメリットがあり、働き方が昔と変わっているのことの証明です。
定職に就いても安定しない時代になってきているということです。
決められた時間の通勤も、面倒な人付き合いもない。
この働き方を選ぶ20代30代の若い人は増えると考えます。
注文する側
注文する側がデリバリーサービスを利用するか正直わからない部分もあります。
これはわたしの勝手な思いですが、地方都市は保守的ではないでしょうか。
札幌もその傾向があると思います。
例えばわたしの友人の多くは札幌で育って、そのまま地元で就職して結婚しています。
札幌から出て別の都市で生活した経験がある友人は数えるほどしかいません。
言い方が適切ではないかもしれませんが、冒険というか怖いもの見たさ。よくわからない新しいものに飛びついてみる。
そういったことに貪欲ではないと感じます。
出前を頼むのであればその店の出前でよく、わざわざデリバリーサービスで注文しない。
そもそもこのシステムをよくわかっていないこともあります。
ここまで否定的だと流行らないのではと考えてしまうのですが、もちろん利点もあります。
札幌は中心部から少し離れた住宅地になると近くに飲食店やコンビニなどの商業施設の数は少なくなります。
数が少ないので歩いてすぐにコンビニがあったり、複数のコンビニがあることは稀です(もちろんすべてではないですが)。
ましてや飲食店などは少し大きな駅や通り沿いに出なければありません。
そのような場合にデリバリーサービスで注文できるのは便利です。
天気が悪いときはとくに使いたいサービスです。
それが雪の降る日であればなおさら。
しかし、やはり問題はその雪が降る冬の時期です。
この時期にサービスを利用できるのであれば、たぶん利用する人も多くなります。
しかしこの時期に利用できないのであれば、札幌ではどうかなと思います。
まとめ
札幌でもはじまっているデリバリーサービス。
ウーバーイーツとウォルトの配達員が街中を疾走しています。
両社ともサービス開始は2020年6月と7月です。
利用する人も増えているようですが問題は冬です。
今年はじめての冬を迎えますがこの時期のサービスがどうなるか。
デリバリーサービスは続くと思いますが、日常的に利用するサービスになるかどうかは、やはり冬がポイントだと考えます。