目次
調整局面?
3月21日のニューヨーク市場は大きく下落しました。
S&P500は昨年10月以来の1%以上の下落。アジア株も全面安となりました。
政策への懸念
21日のニューヨーク市場の下落は、トランプ政権が進めるオバマケア代替案が議会を通過しないとの懸念からでした。
オバマケア代替案が下院の保守派や上院の共和党の支持を思うように取り付けられていない状態です。
23日にも予定されているオバマケア代替案の採決によっては、トランプ大統領が打ち出した大胆な減税や規制緩和、さらにはインフラ投資などの実現が左右されるとも指摘されています。
ブラウン上院議員
また同日に、米上院銀行委員会の民主党幹部のブラウン上院議員が米銀行家協会の会合で、ドッド・フランク法(金融規制改革法)の大幅な見直しは支持しないと表明しました。
ブラウン議員は、ドッド・フランク法の特定の部分について見直す用意はあるとしながらも、大幅修正は銀行業界にとっても問題になると指摘。
「ドッド・フランク法の大規模な巻き戻しはしない」
「大幅な変更は不透明感を生み、誰にとっても好ましくない」
と述べました。
この発言で銀行株は売られました。
[blogcard url=”http://jp.reuters.com/article/usa-banks-doddfrank-idJPKBN16T026″]
アメリカの経済は順調さをキープしています。その点は問題ないと思っていますが、「トランプラリー」なるものがこのまま続くわけはなく、どこかで調整が入ると思います。
それが今回なのか、それとも次のFRBの利上げ後なのかわかりませんが、心構えだけしておけばそれほど慌てることではないと思います。調整は必ずありますから。
S&P500の1年チャートです。