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失業率4.4%
アメリカ労働省が5日に、4月の雇用統計を発表しました。
非農業部門の雇用者数は21万1000人増加。失業率は4.4%に低下しました。これは10年ぶりとなる低水準です。
低失業率
5日に発表された非農業部門の雇用者数は、予想の19万人を上回る21万1000人の増加となりました。
失業率は予想の4.6%よりも低い4.4%となり、およそ10年ぶりとなる低水準でした。
ただ3月分の統計は9万8000人増から下方修正され7万9000人となりました。
労働参加率は63.0%から62.9%へ。時間あたりの賃金は7セント増でした。
雇用者数と失業率のほかに注目しなければならない数字としてU6失業率があります。
これはフルタイムの仕事を求めてはいるが結果的に見つからず、パートタイムで就業している人を加えた失業率です。
このU6失業率が8.9%から8.6%へ低下しました。
これは労働力確保のため、それまでパートタイマーで働いていた人を正社員に採用するという動きが見られていることにも繋がります。
失業率が4.4%とは完全雇用に近い状態です。これからアメリカは労働力不足が指摘され始めます。労働者確保のため好条件で採用するのは普通の流れです。U6失業率の低下はアメリカの労働市場が引き続き好調であると考えられます。
今回の雇用統計の結果を踏まえてニューヨークタイムズは、低い労働参加率と賃金の伸びが今後は重要になってくるとの見方を示しました。